テニスの練習方法の1つとして壁打ちがあります。ですが、壁打ちをやってテニスが上手くなるのか疑問に思われる方も多いかと思います。壁打ちがテニス上達に与える効果はどのようなものなのかについてお伝えしていきます。
テニスの壁打ちの効果とは
1人でテニスの練習をする際に、壁打ちは練習方法の1つとして挙げることができます。ですが、テニスは相手から来るボールを打球するスポーツであり、決められた枠にボールを納めなければならないため、壁を相手にしたところでテニスコートで同じようにスイングができるという風にはなりません。やはり、テニスコートで練習した方が様々な点において良いのが事実です。
しかし、しっかりした目的を持つことで、壁打ちの練習効率を格段に上げることができます。その目的とは、方向性を身につけることです。壁打ちの場合、方向が定まらなければ自分の所にボールが返ってきません。インパクト時のラケット面の向きを作る意図としてでしたら一人で出来る練習方法として壁打ちは非常に効率の良い練習方法となります。
では、具体的な練習方法をストロークとボレーに分けてお伝えしていきます。
壁打ち練習法【ストローク編】
ストロークの場合、ボールの高さ・ボールの方向性・ボールの強弱・ボールの回転量と4つの要素から安定したストロークを打つことができます。壁打ちの場合では、4つの項目の内の方向性と強弱にフォーカスを当てた練習をすることが効果的です。
【練習手順】
①打ち方は気にせず、壁との距離を短くしてワンバウンドで壁打ちをする
②徐々に距離を離していき壁打ちをする
ポイントは、打ち方ではなく方向性の練習ということを認識することです。このラケット面の向きと力具合だとボールの飛び方は安定するという自分なりのボールが飛んでいく感覚を身につけることが目的です。徐々に距離を離していくと方向性がずれてきますので、反復練習をしながらどの距離感でも方向性を保てる意識で練習しましょう。
方向性が定まってくれば自然と力の強弱もできるようになっているはずです。
壁打ち練習法【ボレー編】
ボレーに必要な動作は、早い準備とインパクト面のキープです。壁打ちの場合、打球したボールはすぐに自分の所に返ってきますので早い準備の感覚が身に付き、壁打ちをするための方向性も養うことができインパクト面のキープにもつながってきます。そのため、ボレーでの壁打ちは非常に効果的な練習と言えます。
応用編として、フォアバックの交互壁打ちや、移動しながらのボレー壁打ちで面の向きに対するボールの飛び方を練習してみましょう。早い準備と方向性を身につけた後は強弱の練習も壁打ちで可能です。打球ごとに前に近づいていき、一定の距離までいったら下がりながら打球といったように壁との距離を変えることでラケット面やラケットの動かし方によるボールの飛び方を習得することが可能になります。