みなさんは登山をする際、ピラミッド型に積み上げられた石を見たことはありますか。その山頂によく見かけられるピラミッド型の石ですが、「ケルン」と言います。登山をする際、服装や食料など登る際の準備はもちろん登山用語も勉強しておくとなにかと役立ちます。
今回は、登山を行うに当たって覚えておきたい用語の1つである「ケルン」について学びたいと思います。
ケルンとは
ケルンとは、山頂や登山道などの道標となるように、石を円錐状(ピラミッド型)に積み上げたものです。自然になったものでなく、人口で作られたものをケルンと呼んでいます。
綴りは”cairn”なので、「ケアン」、「ケアーン」などとも読む人もいます。登山道の道標を示す場合は、登山道と並行になるように積み上げます。尾根などの迷いやすい登山道に設置されています。
特殊なケースとしては、遭難地点に供養のための慰霊碑として作られる場合が挙げられます。
ケルンにおける注意点
山頂や登山道には、道標や登山者の慰霊の意味で積み上げられているケルン以外に、まったく関係の無いケルンが積み上げられていることがあります。遊び半分の興味本位で積み上げられているケルンもあります。
このような意味で、積み上げられたケルンを道標として認識をせずに注意することが大切です。興味本位で積み上げられたケルンは本来の意味で作られたケルンの邪魔をすることにもなりかねないため、しないようにしましょう。
ケルンをつくるに当たっての問題点
ケルンを作るためには、積み上げる石が必要となります。その為に、周りの石を過度に動かすと、その石があった 箇所の砂や小石などが雨などで他の箇所に流出してしまい、地面が侵食されてしまいます。
その積み重なりにより、山の自然環境の汚染・破壊に繋がることになり、その山本来の動植物などの生態系を破壊・破滅する結果となります。 最近では、山の自然環境・生態系を守るために山の関係者が、ケルン本来の意味を満たさないケルンを発見次第、ケルンを崩し元の箇所に石を戻す活動をしています。
まとめ
目的によってケルンは、とても助けになり必要なものだと思います。しかし、遊び半分のケルンは登山者を迷わす道具となり、環境を破壊する道具となりますので、しっかりと考えてケルンを作りましょう。
その他にも登山時に役立つ、日常生活では聞かない用語はたくさんあります。スムーズに登山をするためにも、ぜひ調べてみて下さいね。