ゴルフを始めたばかりのころ、ルールの複雑さや準備する持ち物の多さに戸惑う人も多いはずです。
前日は打ちっ放しで練習して、着替えや道具の準備をして、早く起きるために目覚ましをセットして。当日ゴルフ場にチェックインするまでにもいろいろなことをしなければなりません。
プレー中も、ホールレイアウトをチェックしたり、カートを運転したり、打つ順番を気にしたり、ボールを吹いたり、同伴者のショットを褒めたりと、本当にゴルフ中はやることが多くて息をつく暇もありません。そして、そんな”やること”のひとつが、スコアカードの記入です。
スコアカードには皆のスコアを書きましょう
スコアカードをみるとわかりますが、記入欄が4名分あります。※競技の場合、1名分しか記入欄がないこともあります。
つまり、スコアカードに記入するのは自分のスコアだけではなく、同伴者の分も記入する必要があります。ゴルフはひとりでやるスポーツではないので、自分以外のスコアやプレーにも気を配りながら、一緒にプレーするのが良いでしょう。もちろん、プレー中に覚えておく必要があるのは自分のスコアで、他の人のスコアは各ホールアウト後に申告された打数を記入すればOKです。
スコアカードの記入方法
スコアカードの具体的な記入方法はそれほど難しいものではありません。表の一番上に、4マスの記入欄がありますので、そこに各プレーヤーの名前を記入します。一番左側に自分の名前を書くのが一般的と思います。(デザインによっては、表が縦長、横長の2通りありますが、本記事は縦長のデザインを想定して書いています。)
次に、各ホールで全員がホールアウトするごとに、スコアカードに打数を記入していきます。そのときの記入場所は表の一番左のホールナンバーに対応したマスに記入します。各プレーヤーのマスは二つに分かれていますので、左側の大きなマスには全打数(パー4でダブルボギーだった場合は”6”を記入します。)、右側の小さいマスにはパット数を記入するのが一般的です。
この際、記号(バーディーなら○、ボギーなら△など)や、パースコアとの差(イーグルなら−2、トリプルボギーなら+3など)を記入しないようにしましょう。
スコアの記入は正確に
ゴルフはいかに少ないスコアでホールアウトするかを競うスポーツです。また、ゴルフは審判のいない紳士のスポーツと言われています。だからこそ、スコアカードへの記入は正確に行わなければいけません。もちろん、競技ゴルフほど神経質になる必要はありませんが、やはり皆で気持ちよくプレーするためにも重要です。
ゴルフ規則の「規則6 プレーヤーの責任」には、マーカーは各ホールごとに競技者にスコアを確かめて記録することや、スコアを過少申告した場合には競技失格であることなどが記載されています。実際に、プロテストのラウンドで過少申告した人が失格になった事例もあります。
これらはちょっと極端な話で、アマチュアゴルファーには関係ないかもしれませんが、ゴルフというスポーツにとってスコアカードの記録がいかに大事かを物語っていると思います。あまり神経質になる必要はまったくありませんが、スコア記入を含めて、同伴者に配慮を忘れず、グッドマナー・プレーファストでゴルフを楽しみたいですね!