登山を行うに当たって、覚えておきたい用語の1つである「ブロッケン現象」について学びたいと思います。
ブロッケン現象とは
ブロッケン現象とは、太陽などの光が見る人を通り越したとき、見る人の周りにある雲や霧に光が錯乱されて、
見る人の影の周りに虹色の光の輪となって現れる現象のことです。
グローリーやブロッケンの妖怪ともいいます。
発生条件の環境が揃えば、高山以外の場所でも見ることができます。
ブロッケン現象を山で見る条件
①場所
太陽光を遮らない山頂や尾根が適しています。
②天候と山の状態
天候は晴れで、朝方・夕方の気温変化などで部分的にガスが発生しやすい山が適しています。
天候が悪いと、山全体にガスが発生してしまう為に、太陽光がガスで散乱されてしまい、太陽光が平行光線と
ならないのでブロッケン現象は見られません。
③地形
急峻な地形な程、太陽の位置が高くても眼下の霧や雲にブロッケン現象が見られることがあります。
一般的には、水平より下の方向に見られます。
④時間
日没・日の出頃がガスの発生しやすい時間帯ですので、発生条件に適しています。
ブロッケン現象と虹の違い
ブロッケン現象は虹と見た目が似ていますが、原理が異なります。
虹は雨粒による光の屈折と内部反射によるものですが、ブロッケン現象は霧による光の錯乱により発生するものです。
原理が違いますので、ブロッケン現象と虹が同時に見られることは大変に珍しいことです。
まとめ
ブロッケン現象を見ることは、そう簡単なことではありません。
あらゆる条件をクリアにして、自分の目でその美しさを実感しましょう。