ボウリングにおいて、もっとも指に負担がかかるのはリリース時でしょう。
危険が生じやすいのは、ボールがリリースされるまで、
「ボールを支えるものがどんどん抜けていくこと」にあります。
始めはしっかりと胸あたりにボールを抱くように持っているので重心は安定します。
しかしこの片腕が抜け、さらには胸に付けていた安定感も損なわれ、
このときすでに投げ腕のみで支えています。
リリースするときには、腕さえも抜け、最終的な支点となるのは指です。
この、一瞬の間に支点が移動する流れの早さこそがけがのリスクを高めています。
内出血は「不要な握り(力み)」によって起きる
概要で述べた通り、さっきまで両腕と胸で抱えていた重いボールの重心が指に集中するのですから
それにとっさに対応するべく、ボールを「落として」しまわないよう、ある程度の力みが生じてしまうのは
仕方のないことかもしれません。
この力みにおいてもっとも力がかかっているのは「親指」です。
これは、体重の自然な流れをコントロールできない初心者にありがりな力みです。
ボールを放すまで継続的に親指をボール面に擦り付けているわけですから、
それでマメができたりするのです。
鉄板の対策 サムテープ
どう気をつけていても、力みはやや反射的に生じるので、慣れてきて力みが抜けてくるまでは
親指用のボウリングの保護テープを購入し、接触面をしっかりカバーしましょう。
地肌が擦りつくことがないので、内出血を防ぐことができます。