会社やチーム、学校の保護者会に所属、参加していると、懇親会に出席する機会も多くなりますよね。懇親会は、参加者同士の事をよく知り、交流を深めて、さらなる団結を図る目的で行われます。基本的には、堅苦しいものではなく、飲食をしながら歓談するような形式が多く、肩の力を抜いて楽しみましょうというという感じですね。しかし、まだあまり懇親会に参加したことがないという方や、司会進行をしなければならなくなってしまった場合は、肩の力を抜いて・・・なんてどころじゃないですよね。しかも、上司がいる手前、マナーがなっていないと恥ずかしい思いをしてしまう事も・・・。なので、今回は、いざというときのために、挨拶の例文をいくつかご紹介したいと思います。
懇親会の基本的な流れ
会によって異なるかと思いますが、懇親会の基本的な流れは、
①開会の言葉
②開会の挨拶、乾杯
③食事、歓談
④新メンバー、退会や異動メンバーの挨拶
⑤余興
⑥食事、歓談
⑦閉会の挨拶
という感じで、司会進行役が、会の流れを作っていきます。司会進行役は、会を仕切る大切な役割です。重要な役どころではありますが、固くなりすぎると、せっかくの楽しい雰囲気も台無しになってしまいます。挨拶には、少しユーモアを加えてみたり、盛り上がるような工夫も必要とされます。
開会の挨拶
「みなさま、お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。本日、司会進行を務めさせていただきます、○○と申します。みなさま、最後までどうぞ、よろしくお願い致します。」
まずは、仕事などで忙しいにもかかわらず、懇親会に参加してくれたことに対して感謝をのべます。ここで、思わず使ってしまいやすい「お疲れさまでした」は、マナー上、目上の方に対して使うには失礼に値するので、注意が必要です。また、挨拶をするときは、簡潔に大きな声でハキハキと!緊張してボソボソと小さい声でしゃべってしまったり、長々と自分の自己紹介をしてしまったりすると、雰囲気も悪くなってしまうので気を付けましょう。
簡単な挨拶が終わった後は、
「それでは、開会にあたりまして○○さんより一言御挨拶をいただきたいと思います。○○さんよろしくお願い致します。」
と、事前にお願いしていた方に繋げます。基本的には立場が一番上の役職や立場の方にお願いするのが一般的です。
開会の挨拶の例文~4月新入社員が入社した場合~
「みなさまこんばんは。今日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。本日司会進行を務めさせていただきます、○○と申します。どうぞ、よろしくお願い致します。4月に入り新入社員が入社し、新たな仲間とともに新しいスタートをむかえることとなりました。この会におきましては、新入社員と既存社員との交流を深め、明日からの仕事をよりよいものにしていきましょう。今日は、時間の許す限り、たくさん食べて、たくさん飲んで、楽しく歓談して親睦を深めましょう。よろしくお願い致します。」
新メンバー、退会や異動メンバーがいる、余興がある場合
新メンバー、退会や異動メンバーがいる場合や、余興を予定している場合は、食事の合間にそれらを盛り込んでいかなければなりません。それらを行うのも司会進行役の役目です。
「お楽しみの最中ですが、ここで新メンバーのご紹介をしたいと思います。」
などのような声掛けで、注目してもらいます。どのタイミングで声掛けを行うか見極めるのも、重要な仕事です。
閉会の挨拶
盛り上がっている中、時間もかぎられているので、閉会の時間になったら盛り上がっている中に割って入り、
「宴もたけなわではございますが、閉会のお時間となりましたので一旦締めせて頂きたいと思います。」
と一声かけ、事前にお願いしていた方に閉会の挨拶を繋げます。開会の挨拶同様、役職が上の方にお願いしますが、開会の挨拶をした方とは違う方にお願いしなければならないので、役職が二番目の方にお願いするのが一般的です。
閉会の挨拶例文
「本日は皆様お疲れさまでした。この会で、新入社員達の緊張がほぐれ、先輩達と仲良くなって頂けたなら幸いです。明日からはともに働く仲間としてこれからもよろしくお願い致します。それでは、わが社の今後の発展を祈願しまして、一本締めを行いたいと思います。それではお手を拝借してください。(一本締め実施)どうもありがとうございました。」
閉会後は、二次会や送迎バスがある場合は、その説明も忘れずに行いましょう。
ユーモアを取り入れた挨拶もあり!
少しユーモアを取り入れることで、懇談会の雰囲気もグッと良くなります。
・「実はわたくし、大量の仕事を抱えたまま本日の懇親会に参加しており、現実逃避の真っただ中でございます。」
誰かをいじって笑いを取ろうとすると、その人が不愉快に感じてしまうのはもちろん、周りの人も反応に困ってしまうため、自虐ネタがおすすめです。
・「普段の仕事の疲れや悩みを忘れさせてくれる場と考えて、存分に楽しんで頂けたら幸いです。」
日々、仕事に追われ、たくさんのストレスを感じている方も多いと思われます。普段なかなか発散できない分、懇談会で発散してもらえるように、仕向けるのもいいかもしれません。
まとめ
いかかでしたか?司会進行役となると緊張して肩に力が入ってしまいがちですが、文章は簡潔に、はっきりハキハキと喋ることを忘れず、参加者が存分に楽しめる雰囲気を作りながら楽しい会になるよう配慮することが大切です。人前で話すのが苦手な方でも、一生懸命話していれば思いは伝わります。ぜひ、今回の例文を参考にして、楽しい懇親会にしてください。