同窓会では、何十年ぶりに会う友人も多くいると思いますが、その中にはすでに亡くなられた方もおられます。そういった方を「物故者」といいます。同窓会に行って初めて、その人が亡くなったことを知ることあると思います。
同窓会では、その物故者に対して黙祷を捧げることがありますが、物故者を偲ぶ際のマナーとポイントについてまとめてみました。
物故者とは
あまり普段では聞きなれない言葉だと思いますが、物故者(ぶっこしゃ)とは亡くなられた方のこといいます。学校を卒業して何十年も経つと、残念ながら逝去された方もおられることと思います。そういった方を指します。
物故者を偲ぶ際のマナーとポイント
黙祷を捧げる
物故者に対して黙祷を捧げるのが一般的です。黙祷とは、黙→黙る、祷→祈るという意味で、声を立てずに祈りを捧げることです。心の中で対象者に語りかけたり、また亡くなられた方に対し弔いの意味も込めて行います。
やや前に頭を下げ、軽くお辞儀をするようなスタイルで行います。と同時に、目を閉じて、手を前で合わせることが多いですが、してもしなくてもどちらでもいいです。
声を出さず、動かないということさえ守っていれば、どんな形でも「祈る」行為に変わりありません。
黙祷のタイミング
黙祷は開会の挨拶のあとに行うのが望ましいです。会が盛り上がってしまってからでは、神妙な空気を作りづらくなってしまうからです。特に同窓会では、お酒が入る場合もあるでしょうから、会の初めに済ませておきます。
黙祷をする際の挨拶
黙祷を行う前には、簡単な挨拶を行います。例文としては、「残念ながら、ご出席いただけなかった方の中には、すでにお亡くなりになられた方もおられます。同じ同窓生として哀悼の意を込め、黙祷を捧げたいと思いますので、ご起立をお願い致します。お名前を読み上げさせて頂きます。
○○○様、○○○様・・・以上の方皆様のご冥福をお祈りして黙祷を捧げたいと思います。」できるなら、クラス名と名前を読み上げるのが良いですが、時間がなければあらかじめ亡くなられた方の名前を記載した紙を渡す形でもいいです。
黙祷の時間
時間は特に決まっていませんが、だいたい30秒~1分が一般的です。司会者は、「黙祷!」と言った後、時計を見て時間を測ります。30秒~1分経った後に、「ありがとうございました。おなおりください。」と声をかけて、黙祷を終了します。
まとめ
黙祷の挨拶って緊張しますよね。失礼があってはならないだけに言葉選びも慎重になってしまいます。が、あまりに慎重になりすぎて普段使い慣れない難しい単語を並べすぎると、挨拶がぎこちなくなってしまったり、噛んでしまうこともあるので気をつけましょう。