サッカー界屈指の強豪国として有名なフランス代表。しかしそのフランス代表はチーム内での内紛がよく起こることでも知られています。では、これまでサッカーフランス代表で起こった内紛とは、どんなものがあるのでしょうか。
ワールドカップで練習ボイコット騒動
2010年のサッカーワールドカップ南アフリカ大会から。ことの発端はグループリーグメキシコ戦。0-2で敗れたこの試合、ニコラ・アネルカが監督に対して暴言を吐き代表から追放、フランスサッカー協会から長期の出場停止を言い渡されると、アネルカはこのまま代表引退を表明。するとこの判断に不満を持った選手たちが練習をボイコットする騒ぎに発展してしまいます。代表はこの南アフリカ大会でグループリーグ未勝利のまま大会を去ることとなり、国内からは批判の声が挙がりました。
EURO2012でもやってしまった!
EURO(UEFA欧州選手権)2012では口論、問題発言が飛び出しました。フランス代表が0-2で敗れたスウェーデン戦の試合後はアルー・ディアラとサミル・ナスリが、スペイン戦ではアテム・ベン・アルファが監督相手に口論を繰り広げ、ジェレミー・メネズはウーゴ・ロリスを批判。さらに宿舎へ戻ろうとバスに乗り込む際にナスリが記者を放送禁止用語でこき下ろすなど、収拾のつかない状態に。この内紛が影響してか、サッカーフランス代表はワールドカップ南アフリカ大会に続き、グループリーグで姿を消すことになってしまいました。
ワールドカップのプレーオフでも止まらない
2013年のワールドカップ欧州プレーオフでは、キャプテンのパトリス・エヴラが解説者を批判。解説者が自身を批判するコメントを出していたことが原因とされていますが、ワールドカップ予選突破がかかった試合前の出来事に、フランスサッカー協会は対応に追われることに。
「何で選ばれない!?」恋人激怒の大騒動!
2014年のサッカーワールドカップブラジル大会では、メンバー選考で内紛が勃発しました。サミル・ナスリはこの大会のフランス代表メンバーから外れましたが、これに激怒したのがナスリの恋人。恋人は自身のツイッターで「F*** フランス、 F*** デシャン!」とフランス代表監督ディディエ・デジャンへの批判を書き込み、批判された監督側が訴訟に踏み切る事態になりました。
エースが逮捕!セックステープ事件
最も新しい内紛では、エースストライカーのカリム・ベンゼマが逮捕されるという事件もあります。ベンゼマがフランス代表の同僚であるマテュー・ヴァルブエナの性行為が映った「セックステープ」を利用して、ヴァルブエナを脅迫したというものです。ベンゼマは以前にも未成年者に対する買春疑惑をかけられた過去がありましたが、今回は逮捕に至ってしまったためより大きな問題になってしまいました。
これもサッカーの楽しみ!?
これらの内紛は、日本代表ではまず考えられない、珍しいものばかりです。サッカーのプレイを見るのは当然楽しいものですが、こうした内紛を目にするのもサッカーの楽しみではないでしょうか。