ボールやクラブ、ウェアやなど、ゴルフでは様々な道具を使いますが、ティーもその1つです。今回はそんなティーにフォーカスを当てて、知られているようで意外と知られていないゴルフのティーの豆知識や商品をご紹介していきます。
ティーってそもそもどういう意味?
ゴルフの第1打を打つ際、ゴルフボールを載せる小さなカップがティーですが、元々どんな意味なのでしょうか。英語ではTeeと書くティーの語源には、実は2つの説があります。1つはケルト語の「tigh(家)」から生まれたという説、そしてもう1つはオランダ語の「Tuitje(土などを盛り上げた球座)」から生まれたという説です。意味合い的にはオランダ説が有力のように感じますね。
ティーグラウンドについて
そのホールの先を占う重要な第1打。ティーショットと呼ばれるこの1打の周辺のエリアのことを、「ティーグラウンド」と呼びます。具体的には、第1打の基準となるティーマークから、ゴルフクラブ2本文の範囲を指します。このエリアは基本的に自分が打つ時以外は立ち入ることができないので、仕事やプライベートでコースを回る際に気をつけましょう。特に、素振りやルーティンで無意識に体を動かしている時に注意が必要です。
昔のティーは◯◯で作っていた
今でこそ多彩な素材で製作されているティーですが、昔はどのような素材が使われていたのでしょうか。19世紀頃のティーは、なんと砂を重ね上げて作っていたのです。そのため、ゴルフ場にはティーを作るための砂を入れたサンドボックス、そして砂で汚れた手を洗うために水・タオルを常備していました。今のように地面に突き刺して使うタイプのティーが登場したのは20世紀初めころで、当時はゴム・コルクなどが主な材料だったようです。
時代の変化で生まれた様々なティー
様々な時代を経て、現在は木製のティーが一般的に使われています。しかし、より飛びやすいゴルフボール、より飛ばしやすいゴルフクラブなど道具の改良が行われてきた現在、ティーも非常に多様な機能を持った物が販売されるようになりました。次からはそんな多種多様なティーを、その特徴とともにご紹介していきます。
ブリヂストンのマグネットティー
ブリヂストンなどを中心に製作・販売しているのがマグネットティー。大きな特徴は、地面に指している部分とゴルフボールを置く部分が2つに分かれていて、その結合部分はマグネットでつながっている点にあります。振り抜きによる抵抗が少ない事、そして結合部が外れる事が長く使えるのがメリットのティーです。
タバタのリフトティー
プロゴルファーも愛用している選手の多い、タバタのリフトティー。ゴルフボールとティーの接している面積が小さく、また丈夫で長く使えるのが特徴のティーです。そして、もう1つ大きな特徴がそのデザイン。今までシンプルなデザインが多かった従来のティーと違い、赤や黄、青といったゴルフ場でも見やすい色を採用しています。
ダイヤゴルフのエアロスパークティー
ダイヤゴルフが製作・販売しているエアロスパークティー。従来のティーやこれまで紹介したティーと比べても非常に変わったインパクトのあるデザインが特徴で、その形状は「グッドデザイン賞」を受賞しました。他の最新型のティーと同様に、ゴルフボールとの接触面積が小さく振り抜いた時に抵抗感が非常に低いと言われています。そして、このティーの最大のメリットは、「破損・紛失しにくい」ところにあります。ティーの下部が硬い素材なのに対して、上部がソフトな素材でできています。そのため、思い切り振り抜いても上部の素材のおかげで破損しにくく、また鮮やかなデザインのおかげですぐに見つかる視認性の高さがあります。
ゼクシオのトライアングルヘッドティー
ゼクシオが販売しているトライアングルヘッドティー。先ほど紹介したエアロスパークティー同様、ティーの上部はソフトな素材、そして下部は耐久性のある素材でできているため、破損しにくい、紛失しにくいという特徴があります。また、太めの形状は地面に刺しやすく、また上部と下部で色合いが違うので、ティーの高さを調整しやすいというメリットがあります。
ゴルフのティーもバリエーション満載
古くは砂から始まったゴルフのティーも、現代ではその形状やデザインで非常に多彩な商品が販売されています。ボールやクラブ同様、ぜひティーの種類にこだわってみるのはどうでしょうか。