剣道には様々な突き方があり、上達のために技術を身につける必要があります。その技術を身につけるための稽古が「日本剣道形」と呼ばれるものです。では日本剣道形とは一体どのようなものなのか、歴史や内容を見ていきましょう。
1本目は左右上段、面抜き面
面抜き面とは、剣道の抜き技の1つです。面を打ちにきた相手の打ちを体でかわし空振りさせ、かわしたあとに自分が面を打ちにいきます。竹刀を頭上に振り上げて行うもので、足のつく方向によって左右どちらになるかは変わります。このとき太刀を持ったものは左上段、小太刀を持ったものは右上段を持って試合をすることになります。
2本目は正眼の籠手突き籠手
2本目は籠手突き籠手と呼ばれる技で、これは相手の手首を打つ技です。相手の目を向けて技を打っていく技で、正眼は五行の構えの中段の姿勢にあたるものです。このときは上級者と下級者両者とも正眼の姿勢で技を打っていきます。
3本目は下段の突き返し突き
3本目は突き返し突きと呼ばれる技です。突きとは、相手の喉元をつく技で大変高度な技術が必要とされる技です。高校生以上のものでなければ仕掛けてはいけないとされています。両者とも下段という防御姿勢から繰り出されることになります。
4本目は八相と脇構えの突き返し面
4本目は上級者が八相、下級者は脇構えの姿勢で行われます。八相とは自分から打ちに行かず相手の出方によって反撃する姿勢、脇構えは自分の上半身が空く分、相手の下半身を狙ったときに打ちやすいです。突き返し面とは、相手の竹刀を自分の竹刀で止めたあと、面を狙いにいく技のことを指します。
5本目から7本目まではどうなるか
5本目は左上段(上級者)と正眼(下級者)の面擦り上げ面、6本目は正眼(上級者)と下段(下級者)の籠手擦り上げ籠手、7本目はお互い正眼の抜き胴となっています。面擦り上げ面は、面を狙いに来た相手の竹刀の方向を自分の竹刀で変え、そのすきに面を狙います。籠手擦り上げ籠手は、手首を狙ってくる相手の竹刀の方向を変え、相手の手首を狙います。抜き胴とは、面を狙ってくる相手を体でかわして、胴を狙う技です。
小太刀3本はどうなっている
小太刀3本については1本目は左上段(上級者)と小太刀(下級者)、2本目は下段(上級者)と小太刀(下級者)、3本目は正眼(上級者)と下段(下級者)の構成となっています。
心身ともに上達させていこう
日本剣道形には剣道に必要な技術、精神の持ち方といった大事なものが込められています。これから剣道を上達していこうとする人は、この剣道形をしっかり身につけるようにしていきましょう。