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剣道の稽古の中で、切り返しは正面打ちと左右面打ちを合わせた基本的かつ総合的な稽古法です。
初心者も熟練者も関係なく必ず行いたい稽古の一つです。
切り返しの効果と動作についてお話しします。

切り返しの効果

切り返しを行うことによって、以下のような効果が期待されます。
まず構えて止まっている状態で、正しい構えの姿勢を作ることができます。自分のくせを見直し正しい竹刀の持ち方や剣先の位置などを意識すると良いでしょう。
次に竹刀を振る動作で正しい面打ち、足さばきの見直しができます。正面打ちと左右面打ちを正しく行い、正確に打突部位を捉えられるようになります。
また、稽古の初めに切り返しを行うことで整理運動の代わりにもなりますし、試合前に体を温めるために行うこともあります。稽古が終わる最後にも切り返しをして終了すると良いでしょう。

切り返しの動作

切り返しは二人一組になって行います。まず、中段の構えから相手と一足一刀の間合いまで進みます。竹刀を振り上げ、右足を踏み込むと同時に正面打ちを相手の面に一回打ち込みます。前進しながら相手がつばぜり合いの体制をとっている竹刀に対して、左から左右に四本、後退しながら五本打ち、さらに後退し間合いを取ります。ここまでの動作を一回と数え、これを2回繰り返します。最後に正面を打ち相手の向う側に抜け、振り向いて残心をしっかりとって切り返しは終了となります。
切り返しは相手の竹刀にではなく面に打つ方法もあります。どちらにせよ、正しく打つことを一番に考えその上でスピードアップなどをしていくようにしましょう。

切り返しは稽古の基本です。切り返しを正しく行うと姿勢も良くなり打突が正確になります。稽古の前後に必ず行う習慣をつけましょう。

 

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