麻雀では他の人の待ち読みをする場合、一般的には「壁」と「筋」の2つを使うのが基本とされていますが、今回はそのうちの「壁」というものについて見てみましょう。
壁とは
「壁(カベ)」とは、筋(スジ)と同じく相手が両面待ちをしているという前提で考えられる待ち読み理論の一つとなり、別名「ノーチャンス」とも呼ばれています。
麻雀において同じ牌は4枚ずつしか用いられませんが、その4枚全ての所在を知っているならば、他の人はその牌を使った面子を作ることが出来ない、という考えからくるものになります。基本的には捨て牌と自分の手牌にあるものを含めて4枚となる場合に使える考え方であり、この考えを使った理論のことを「壁理論」といい、麻雀の防御術の一つとして用いられるのです。
例えば、自分が萬子の2の場所を全て把握(2枚捨てられ、手牌に2枚あるなど)している場合、他の人は誰もその2を持っていないことになります。そしてそれは、萬子の2を使った面子や塔子は他の人には作れないということにもなるのです。
壁の筋
壁とセットで考えることが出来るものとして、「壁の筋(スジ)」というものもあります。
簡単にいうと、壁がある場合に存在しえない両面待ちも安牌として考える、というものになります。上の例で考えると、萬子の2が壁である場合、自動的に萬子の1も両面待ちにはできない牌ということになります。
この壁を知ることで一緒に考えられる牌のことを壁の筋と呼ぶのです。
おわりに
麻雀の防御はそのまま麻雀の勝負にも直結するため、「壁」と「壁の筋」といった考え方を理解することはとても大切なことになります。相手がテンパイの気配を見せたならば壁理論も使って待ち読みしてみましょう。