元旦からの3日間を正月3が日と呼びます。そもそもお正月とは、年神様を家にお迎えすると言われています。だからこそ、その3が日の間は神様に失礼の無いようにやってはいけない事、タブーが存在するのです。
やってはいけない事、掃除
お正月にお迎えする年神様とはいわゆる、福の神様です。なんとせっかく来てくれた福の神様を、家の掃除をする事で追い出してしまうのだそうです!今と違って昔は掃除の際にほうきを使っていました。ですので、ほうきで掃くという行為でほこりと一緒に神様を掃き出す、と捉えたようです。ですので3が日の間は掃除をしてはいけない、とされています。特に玄関の掃き掃除は駄目だそうで…その為の年末の大掃除、なのでしょうね。
使ってはいけないもの、水と火
水と使うと神様を流してしまう!との事で水を使った家事、洗い物や洗濯がタブーとされています。とはいえ3日間も洗濯しないのは厳しいのでせめて午後から、しかも部屋干しなら良いそうです。なんと、お風呂も本当は入らない方が良いとか…。福の神様としてかまどの神様が来られるので、火を使う事、つまり料理も駄目で、おせち料理は本来そのための物です。昔のお風呂は火を使っていたので、これもあってお風呂はタブーとなるようです。また、刃物を使う事もあまり良くないとされていて、徹底して料理をしない3日間…実際はそうはいきませんが、少し羨ましいですね。
使いたくても使えない場合もありますが
3が日に大きなお金を使うと、その一年は散財の多い年になるそうです。恐ろしいですね…!特にお正月休みというのは総じてお財布の紐が緩くなりがちです。初詣の出店や、大きなデパートでの福袋など、元旦から楽しくお金を使う機会が多いですが、気を引き締めて、きっちりとしていきたいですね!
現代に残るものと残らないもの
大掃除やおせち料理などの風習も、調べてみれば3が日にやってはいけない事が起源であったりしますが、本来のタブーは現在ではなかなか守れないもの。本来は家事をしないで良いはずですが、実際そうはいきません。でも来年のお正月は「神様が逃げちゃうから!」を理由にして何もしないお正月を過ごしてみたいですね…!
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