昔からお正月には掃除、特に玄関の掃き掃除をしてはいけないと言われています。せっかくお正月にお迎えした年神様を掃き出してしまうからだそうです。そのための大掃除なのですね。
日本の正月3が日とその意味
日本では基本的に元旦からの3日間は休日となり、4日からが仕事始めとなります。この3日間はおせち料理やお雑煮を食べ、初詣に行き、家でのんびり過ごしたり、旅行へ行くという人もいると思います。中には正月商戦を勝ち取るために働かれる方もいらっしゃるかと思いますが。目的としては年神様をお迎えして、良い1年になるようお願いする、ですので、神様を掃き出す事になってしまう掃除はタブーとされています。
掃除だけではないやってはいけないこと
掃除以外にもやってはいけないことがあります。それは火を使う事、水を使う事です。火の神様を迎えているので、火を使うと怒らせてしまい、さらに水と使う事によってせっかくお迎えしていた神様を流すということになってしまうからです。
全部聞いていると生活できない?!
他にも、お正月には大金を使っては行けない、お風呂に入ってはいけないというものがあります。大金についてはお正月に大きなお金を使うとその年は散財する年になってしまうという理由、お風呂はお水も火も使用しているから、という理由のようです。しかしお正月こそ緩み易いお財布の紐に、3日間もお風呂に入らないなんて耐えられない…なかなか難しいですね。
タブーを守るために残っているもの
年の瀬になると大掃除、と聞きますが、あれは3が日の間掃除をしなくても済むように。おせち料理を準備するのは料理をしないで済むように、との事です。現実には難しいですが、本当に3が日の間ご飯をつくらなくても良いというのであれば、それは羨ましいですね。