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クリスマスに「休戦」と聞いたら何を思い浮かべますか?

クリスマス、休戦、と聞いてあなたはどんなことを思い浮かべますか?クリスマスシーズンになると街中が色とりどりのイルミネーションに光り輝きます。そんな華やかなクリスマスの「休戦」というワードについてまとめました。

クリスマスに「休戦」と聞いたら何を思い浮かべますか?

第一次世界大戦中のクリスマス

1914年から1918年にかけて第一次世界大戦が勃発しました。世界の多数の国が参戦し、世界大戦とも呼ばれた第一次世界大戦中の最初のクリスマスに一時的に休戦となりました。西部戦線で戦っていたイギリスとフランス軍・ドイツ軍が自発的に停戦したことで休戦となり、奇跡のクリスマスといわれています。

クリスマス休戦となったきっかけは?

イギリスとフランス軍・ドイツ軍が休戦したきっかけは、ドイツ軍最前線から聞こえた「きよしこの夜」でした。それまでの残虐な戦いが嘘のように止み、ツリーの飾りつけやクリスマスを祝うパーティーも開かれました。クリスマスをきっかけに奇跡が起こり戦場に暖かな空気に包まれたと後世にも言い伝えられています。

きよしこの夜を歌った人は?

戦場の最前線できよしこの夜を歌った人はドイツのテノール歌手・ヴァルダー=キルヒホフだと言われています。世界的にも有名な彼の歌声が、残虐な戦争を一時的に休戦させ戦場で戦う兵士たちを敵味方関係ない交流関係を築くことに導きました。

クリスマス休戦となったのは最初の一年

戦争が一時的に休戦となったのは1914年のクリスマスだけでした。その理由として、毎年クリスマスに休戦していたら兵士の士気が下がるという背景があったようです。その後の戦況は、以前にも増して激しいものとなりました。たった一日ではありましたが、クリスマス休戦は兵士たちにとってかけがえのないものとなったようです。

クリスマス休戦を記した手紙

第一次世界大戦が勃発した1914年から100年後の2014の12月24日にクリスマス休戦を記した手紙が世界に公開されました。英軍将校アルフレッド・デューガン・チャターが母親に宛てた手紙の中にドイツ兵士たちと握手をしてクリスマスを祝ったこと、写真撮影やサッカーの試合をしたこと等が書かれていました。この手紙をきっかけにクリスマス休戦という言葉を世界中の人が知ることになりました。

歴史に残るクリスマス休戦

第一次世界大戦の後、第二次世界大戦が勃発し世界中で戦争になります。しかし、後にも先にもクリスマス休戦になったのは第一次世界大戦中の1914年のクリスマスだけです。条約締結無しに休戦になったからこそ奇跡と言われ記憶に残るものとなりました。

現代のクリスマスの過ごし方

現代のクリスマスでは子どもはサンタクロースからのプレゼントを心待ちにしてケーキやご馳走、お部屋を飾り付けしてお祝いをすることが一般的です。100年前では想像もできない現代の幸せなクリスマスには様々な背景から成り立ったものです。

奇跡を起こすクリスマス

クリスマスはイエス=キリストの誕生日を祝う日です。様々な言い伝えのあるイエス=キリストの誕生日には残虐な戦争を一時的に休戦にするという奇跡も起こりました。そんな奇跡の日を家族やお友達、大切な人たちとお祝いをしましょう。

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