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オリンピックのゴルフ競技の歴史、そしてこれからはどうなる?

今年2016年は「リオデジャネイロ・オリンピック」の開催年ですが、今回のオリンピックでゴルフが正式種目として復活することになったのはご存知ですか。そこで今回はオリンピックにおけるゴルフ競技について見ていきましょう。

オリンピックのゴルフ競技の歴史、そしてこれからはどうなる?

初採用は1900年大会

オリンピックにおいてゴルフ競技が初採用されたのは1900年の第2回オリンピック。この年はフランス・パリで行われフランス、イギリス、ギリシャ、アメリカの4カ国の選手が参加、男子はアメリカのチャールズ・サンズ、女子はアメリカのマーガレット・アボットが優勝しました。

1904年大会は方式が変更される

1904年のセントルイスオリンピックは女子選手部門は廃止され、男子の個人、団体戦の2通りの方式に変更されました。
参加国はアメリカとイギリスの2カ国のみで、個人戦はカナダのジョージ・ライオン、団体戦はアメリカのウエスタンゴルフ協会が優勝しています。

わずか2回の開催で廃止に!

第2、3回オリンピックで行われたゴルフ競技ですが、わずか2回の開催で廃止となってしまいました。その後(特に1988年以降)種目復活に向けた動きはいくつか見られることもありましたが、競技時間があまりにもかかりすぎること、アマチュア評議会にトップ選手を招待する権限がなく、出場選手を集められないことを理由に見送られていました。

復活に近づいたのは2003年

種目復活は厳しいと思われていた状況が変わったのは2003年。IGF(国際ゴルフ連盟)が「オリンピック特別委員会」を団体内に設置すると、委員会に男女のプロ団体が参加しアマチュアとの連携が実現。これによって選手確保の見通しが立ち、2016と2020年大会での種目復活が実現することとなりました。

誰が出場できるのか?

2016年から種目復活となったオリンピックのゴルフ競技では、参加するための条件があります。その条件は①男女別で世界ランク15位以内の選手、参加人数は1カ国につき4人まで、②世界ランク16位以下の場合は1カ国2人まで出場権を獲得できるが、参加人数上限である60人に入らない場合は参加できない、③開催国には開催国枠が設けられ、必ず男女1人ずつ参加、④アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアから、それぞれ大陸ごとに1選手参加可能といったものです。

日本からは誰が参加できそう?

ゴルフ競技復活ということで気になるのは、どの日本人選手が参加できるかというところでしょう。男子ではPGAツアー優勝など、海外で輝かしい成績を残す松山英樹、女子では大山志保、上田桃子といった選手が現時点での候補に挙げられています。

2020年大会には問題も?

現時点では2016、2020年の2大会行われる予定ですが、東京で開催される2020年大会に向けては問題もあります。2020年大会は埼玉県の霞ヶ関カントリー倶楽部を舞台に行われる予定ですが、真夏の酷暑の中行われることで選手のコンディションに悪影響を与えるという声があり、会場の再検討が必要と言われています。

2大会の成功が次につながる!

ひとまず2大会で行われることになったゴルフ競技。開催には試合時間や選手の確保、会場の選定など問題は様々ありますが、何としても成功させたいところ。この2大会の成功が今後のゴルフ継続にもつながっていくので、行く末に注目です。

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