どんなスポーツにも言えることですが、ただ闇雲に滑っていても決してスキーの滑り方は上達はしません。しっかり基本動作を稽古して、コツをつかむこと以外にうまくなる方法はありません。初心者向けのスキーの滑り方をご紹介します。
まずは基本の姿勢を覚える
まずは基本姿勢を覚えましょう。まず腰の高さはしっかり落とします。ただし、お尻がかかとよりも後ろに出ないように注意してください。後ろに体重をやりすぎると、尻もちをついてしまうので、軽くしゃがむ感じを意識すると良いと思います。
ボーゲンをまずはマスターする その1
スキー板をハの字の形にして滑ることをボーゲンと言います。初心者はまずこの滑り方から始めることになります。ボーゲンの先端は、人間の拳が1から2個入るくらい隙間を空けてください。先端どうしがぶつからないように注意が必要です。
ボーゲンをまずはマスターする その2
足は少し内股にして、腰を落とし重心が後ろになるようにします。浅く椅子に座るような体勢になるはずです。なぜ後ろに重心を置くかというと、前に体重がかかってしまうと当然のことながら滑べる速度が上がり危険を伴うからです。ゆっくりと滑ることを心がけてください。
ボーゲンをまずはマスターする その3
体の形が出来上がったら、そのまま真下に滑ってみてください。除雪列車のように、両足で同じように雪をかき分けながら滑ることで、スキー板の裏側で雪を捉える感触を覚えることができます。何度もこの滑り方を繰り返すようにしてください。
プルークターンをマスターする その1
次にプルークターンを覚えます。これは、スキーをハの字にし、内股のまま、谷足から山足に体重移動をするだけでターンすることを言います。スキーの内側のエッジだけを使う、最も簡単なターンする方法です。これはスキーに欠かせない体重移動を体で覚えるために欠かせません。適当に済まさずに、しっかり習得するようにしてください。
プルークターンをマスターする その2
またプルークターンは、転倒するのを防いだり、ブレーキをかけるテクニックを身につけるために必要な練習です。上級者であっても、状況によってはこのプルークターンを使うほどですから、初心者が滑り方を覚える上でとても重要な過程です。
シュテムターンの練習は不要
1990年代にカービングスキーが登場したことにより、かつてスキーの上達に必要と考えられていたシュテムターンは現在では必要性を失ったとされています。プルークターンができるようになったら、ショートターンや斜滑降に取り組むようにしてください。
かつてよりスキーの滑り方が容易に
カービングスキーのおかげで、スキーの滑り方はずいぶん簡単になりました。かつてのようにシュテムターンがなかなか習得できずスキーが嫌いになるということも減ってきたので、かつて苦手だった人も、ぜひ今年こそ挑戦してみてください。