コミケでは大小様々なブースが軒をつらねますが、その配置図はパッと見ただけでは非常にわかりにくいです。そこで今回は、会場となっているビッグサイトの作りなどから初心者にもわかりやすいコミケの配置図の見方を紹介します。
配置図の前にビッグサイトの作りを知る
コミケの配置図を語る前に、まずはビッグサイトの作りから見ていきましょう。非常に広大なスペースを擁している東京ビッグサイトは大きく2つに分ける事ができます。1つは東館、もう1つは西館です。東館はそのスペースから1〜6に分かれていて、西館はスペースが1〜4に割り振られています。また、東館は同じフロア内に全てのスペースがあるのに対して、西館は1と2、3と4がそれぞれ同じフロアになっているのも特徴です。
コミケのブースはこう分かれている!
そして、コミケのブースは東館、西館のブース番号で明確に区別されていることがほとんどです。東館では、主にファンサークルと有名作品の専用エリアのブースです。それに対して、西館では、同じくファンサークルと特定作品の専用ブースがあるのに加え、企業が出展している企業ブースがあるのが大きな特徴と言えます。
コミケの東館エリアの特徴
では、それぞれのエリアの細かい特徴を見ていきましょう。東館では大きく1〜3、4〜6の2つにエリアが分かれています。1〜3のエリアでは、少年ジャンプ系のファンサークルの作品とオリジナル雑貨、そして「テニスの王様」、「銀魂」などの特定作品の専用ブースが設けられています。そして4〜6では小説関係のファンサークルや「ガンダム」、その他アニメ作品のコーナーが設けられていることが多い様です。
コミケの西館エリアの特徴
次に西館の特徴を見ていきましょう。西館では1〜2がファンサークルを中心としたブースになっています。その内容は少年ガンガンやその他少年誌、少女向け、青年向け作品がまとめられ、また特定作品として「ヘタリア」の専用エリアが用意されています。そして西館3〜4のエリアは企業ブースとなっており、様々な企業が限定グッズを販売しています。
コミケの企業ブースの特徴
企業ブースは出版社やアニメ制作会社などを中心に、コミケのその回でしか買えない限定グッズを販売したりイベントを開催したりしています。そして企業ブースの見どころは、一見コミケとは関係のない企業が様々な商品販売やイベント企画、タイアップグッズの販売などを行っているという点にあります。過去に出展した企業で有名なのは、ホンダやNHK、それに雪印など。これらの企業の催し物を見るのもコミケの大きな楽しみの1つです。
目当てのブースは配置図でこう見つける
これらの中からお目当ての作品、あるいはお目当てのサークルを見つけるといっても、エリアは非常に広大です。その時に役に立てて欲しいのが、「列番号」の存在。配置図でお目当てのサークスの番号を見つけた時、図の中央にカタカナやアルファベットで列番号がふってあると思います。これは実際に会場でも見つけることができるので、これを参考に見に行きたいブースの番号を覚えておくと、見つけやすさがぐっと変わるはずです。
コミケも関係のある2019年問題って?
そんなコミケですが、実はある課題を抱えています。それは、俗に2019年問題と言われているもの。東京オリンピックが2020年に開かれるのに合わせ、新国立競技場や公式エンブレムなど様々な話題がありますが、実はこのオリンピックの前年にあたる2019年から、首都圏の大型展示場は軒並み他の催しには使用できなくなるかもしれないのです。特にビッグサイトは国内最大の展示場です。この会場を使えない場合、この年のコミケの会場はどうすればいいのかという問題が話題になりました。
コミケも巻き込まれかけた2016年問題
そして実はもう1つ、2019年問題以外にも大きな課題を首都圏は抱えています。それは、2016年問題というもの。実はこの年、渋谷公会堂や横浜アリーナ、そして日比谷公会堂といった首都圏内の大きな会場が、軒並み一時的に閉館してしまうのです。短ければ3ヶ月、長ければ3年間閉館するということで、代わりの会場をどうするか多いに問題になりました。幸いコミケの会場であるビッグサイトはそうした問題は抱えませんでしたが、首都圏内の大型会場の少なさが浮き彫りになった問題でもありました。
コミケの配置図のポイントを押さえよう!
コミケは会場が非常に広大ですが、目当ての作品の会場が西館か東館か、列番号はいくつか、そして肝心なブース番号はいくつかが分かれば、比較的辿りやすくなるよう配置図が書かれています。当日迷ったりしないよう、サイトやサークル・団体のHP、SNSなどを参考に、配置図で場所を確認しておくようにしましょう。