世界最高得点をマークし名実ともに世界のトップとなったフィギュアスケートの羽生結弦選手。なぜ彼はこれだけの強さを誇り、同時に人気が高いのか。そんな羽生選手のスケート技術のすごさと、ファンを虜にする数々の魅力をまとめました。
羽生選手はジャンプの質がすごい
近年のフィギュアスケートではジャンプによる加点がかなり重要なポイントとなっていますが、実は1つの演技の中で、各種類のジャンルの飛べる回数が決まっています。そして羽生選手はそのジャンプの質が非常に高く、成功したジャンプにはほぼ全て加点されているという驚異の結果を叩き出しています。
高い柔軟性による芸術的なスケート技術
情熱的でアーティスティックな演技に取り入れられる、様々なスピン。これには高い柔軟性が必要となるのですが、これは一朝一夕で身につくものではありません。幼少期からコツコツと続けてきた練習で培われた高い柔軟性が、彼のスケートを支えているのです。
羽生選手の演技中にみせる驚異の集中力
世界最高点である総合点「322.40」という数字を叩き出した時でもそうでしたが、羽生選手の演技中にみせる集中力と精神力は驚きの一言です。フィギュアスケートの大会ではSP(ショートプログラム)とFP(フリープログラム)に分かれますが、特にFPは長い時間滑るため体力の消耗が激しく、難易度の高いジャンプは失敗が目立ちます。そんな中でも、羽生選手は演技後半にも高難易度のジャンプをプログラムに取り入れ、かつ成功させてしまうのです。
羽生選手が見せるスケートへの執念
羽生選手は大会時やスポーツ番組、ニュース番組のスポーツコーナーのインタビュー場面では、フィギュアスケートに対する並々ならない情熱と執念、そして負けん気を垣間見せます。優勝が当然のようなプレッシャーやミスが許されない演技への期待などにさらされる自分を受け止めて、そのさらに上を行ってやろうという思いが節々に感じられ、とても普段の柔らかい印象からは想像できない思いを抱えているのがわかります。
高い自己分析と有言実行
そうしたインタビューや対談では、絶対に優勝するんだという思いや常に壁を乗り越える意識など、非常に高い向上心を口にする羽生選手。しかし彼の特徴的なところは、単なるビッグマウスではなく今の自分にとっての課題やできる事が非常に明確にわかっているという事です。自分の練習内容をノートに細かく取っているなど常に自分を見つめている彼の成長は、こうした自己分析が支えているのです。
記者さえ虜にする羽生選手の気配り
そんな羽生選手ですが、スケートリンクから離れると一転、非常に気配りのできる青年の姿が見られます。例えば海外での大会を終え帰国した後に行われた記者会見では、記者の必須アイテムであるボイスレコーダーを自ら回収し、自分の前にあるデスクに並べて置くといったお手伝いさえしてしまうのです。そんな彼の気配り力には、思わず記者たちも虜にしてしまいました。
羽生選手とプーさんの素敵な関係
羽生選手を語る上で欠かすことのできない、くまのプーさん。審査中や遠征先の自室、リンク脇などいたるところにプーさんが飾られ、中性的な姿から女性ファンの心を鷲掴みにしました。演技後には大量のプーさんのぬいぐるみが投げ込まれたりと周知の関係である羽生選手とプーさん。実はこのプーさんは、羽生選手にとっての「精神安定剤」なんだとか。微笑をたたえているプーさんの安定した顔を見ていると心が落ち着くということなのですが、実はこの顔、数学的にも「黄金比」になっているそうで、科学的にも立証されている驚きの癒し効果なんです。
羽生選手と織田信成選手の和やかな関係
国内外のフィギュアスケーターと非常に仲の良い彼は、様々な場面で集合写真やツーショット写真が撮られているのですが、その中でもとくに仲が良いのが織田信成選手。壁ドン写真や変顔写真など、その仲の良さを物語る画像が多数公開されています。性格的にも羽生選手がドS、織田選手がドMと相性も抜群なようで、そのやり取りには心が和みます。
羽生選手の最大の魅力は「ギャップ」
ストイックに自分を追い込みそして結果を出し続けるトップフィギュアスケーターとしての姿と、かわいいものが好きでお茶目なイタズラや心配りをするプライベートの姿。羽生選手の持つ最大の魅力は、そうしたオフとオンの強烈なギャップにあるのかもしれません。今後の彼の活躍に、ますます期待してしまいます。