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剣道の竹刀は、防具を付けた相手に向かっていくための道具であり、日本刀の代わりのものです。竹で作られていたので「竹刀(しない)」といいます。剣道の竹刀についてご紹介します。

剣道の竹刀ってどういうものなの?

竹刀の名前の由来は?

竹刀(しない)とは、当て字になります。しないというのは、竹製の刀が、「しなる」ことから名付けられたようです。元々は、日本刀の代わりのものですが、形は刀と大きく異なります。竹刀の形状はどういうものでしょうか?

竹刀の形状はどんなもの?

一般的な剣道で使われる竹刀は、四つ割り竹刀といって縦に8つに割った竹を4本つき合わせ、鹿の皮などでまとめます。剣先から柄までに一本の弦(つる)が張られ、そちら側を日本刀で言えば、峰(みね)、その逆側を刃と見立てています。日本刀の用に鍔(つば)がついています。日本刀に模した部分が多く見られます。型も普及型、小判型、胴張り型、実践型、柄太実践型、古刀型、柄細型があります。 

竹刀と似て非なるものとは?

剣道の竹刀とよく混同されるのが、木刀と竹光です。木刀は剣道の竹刀よりも、日本刀に形状が似ていますが、材料が樫の木という硬い木で作られます。時代劇や芝居で見る竹光は、竹で作られた模造刀であるので剣道で使う竹刀とは区別されます。

剣道の竹刀の規定はあるの?

剣道の竹刀は日本刀の代わりなので、昔は日本刀と同じ長さでした。全日本剣道連盟の公式試合用の竹刀には鍔は直径9cm以内と定められており、長さ、重さの規定があります。長さには、日本古来の長さの単位である「尺」が使われています。小学校高学年用なら36といって3尺6寸あります(約111cm、重さは370g以上)、中学生用は37といって3尺7寸。(約114cm)中学生用から、重さは男性440g以上、女性400g以上と男女で差がつきます。高校生用38で3尺8寸(約117cm)重さは、男性480g以上、女性420g以上。大学生・一般用39で3尺9寸(約120cm )男性510g以上、女性440g以上になります。重さの規定に、~以上とあるのは、重量の上限はないことをさします。

竹刀の素材はどんなもの?

カーボンが主流になっているといっても、今も竹製の竹刀はあります。どの素材でも良い物は高価なものになります。素材が希少ゆえ高価な竹刀になるのです。真竹竹刀(まだけしない)があります。繊維の密度が高く、柔軟性に優れ、色つやも素晴らしいです。ササクレにくいのも特徴です。安価な素材は、桂竹竹刀(けいちくしない)です。真竹より割れやささくれやすい性質を持っています。

剣道の竹刀は痛い?

剣道の竹刀は、防具をつけていてもまともに受けると打ち身や、頭に受けると脳震盪を起こします。突きは危険で、小中学生の試合では禁じ手になっています。竹は使っている間に割れやササクレができ、きちんと手入れされていない竹刀は、それが大怪我の原因にもなります。

剣道の竹刀には歴史有り

剣道の竹刀が日本刀の代わりというのは有名ですが、各箇所にも日本刀のもつ意味が込められているのですね。剣道には、日本独特の精神が込められています。厳かな武術でもあるのです。

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