ビリヤードをやっていて、「マッセ(マッセショット)」という言葉を聞いたことはありますか。手玉と的球の間に邪魔な球がある場合によく使用される打ち方で、初心者にはなかなか難しいマッセショットですが、習得すればビリヤードをする上で非常に武器になる打ち方なんです。
今回はそんな「マッセショット」とその打ち方についてご紹介します。
マッセショットとは
マッセショットとは、簡単に言うと「斜め上から撞き下ろして、球に回転をかけるショット」のことをいいます。回転をかけることにより手玉の軌道がカーブを描きます。
ジャンプショットと同様に、的球を間にある邪魔な球を回避しつつ狙う、ビリヤードでも高難度なテクニックです。
撞き方
利き手の親指と人差し指でグリップするようにし、キュー(ボールを撞く木製の棒)は立たせて持ちます。ブリッジ(キューのシャフトを支える左手(左利きの方は右手)の形のこと)の形は、ラシャ(ビリヤード台上面を1枚の大きな布で覆いつくしている布のこと)には指先しか付けないフィンガーチップをより高い位置で作るような形で支えます。
ショットで動かすのは手首のみに限定し、キューを打ち下ろしきった時にもラシャに付かない高さに構えます。撞点は手玉の中心ではなく、少し外した部分から端までを狙うようにし、球に強い回転をかけるようし、打ち下ろすようにして撞きます。マッセは、力加減やキューの角度などにより球の挙動が大きく変わるので、上手くコントロールするには熟練が求められます。
注意点
マッセショットは失敗すると、手玉を超えてラシャにまでキューを突き立てることになりかねません。そうなると、勢いのついたキューがラシャを破る恐れもあります。ショットの時に動かすのを手首だけに限定しているはこのためでもあります。
ラシャの下は大理石で出来ているため、最悪は自分のキューも破損しかねません。ラシャの張替え時などでは許可をもらえる場合もありますが、基本的にはマッセショットは許可が必要であったり、前面禁止にしているお店も多くありますので、マッセショットをする時は確認をしましょう。キューはラシャの手前で止めるようにして細心の注意を払うことも重要です。
まとめ
今回はビリヤードでの「マッセショット」についてご紹介しました。マッセショットは習得が難しく、練習できる機会も少ないですが、撞けるようになると様々な場面で使用できる便利なショットです。練習しながらゆっくりと理解していってくださいね。