職場で歓迎会を開くとき、一般的には招待客である主賓からは会費をもらわないのですが、気を使って寸志を包む方もいらっしゃいます。
もし寸志を頂いたなら、どのように取り扱うのが適切でしょうか?
寸志を頂いた時に紹介する場合のマナーについて調べていきたいと思います。
主賓から寸志を頂いたら?
歓迎会の「寸志」を頂いたときには必ず参加している皆さんに紹介してください。絶対に貰いっぱなしはいけません。
紹介する場合には「寸志をいただきました」と言っては失礼にあたります。「寸志」とは、「わずかばかりの」志という意味です。下さった方は謙遜して「わずかばかり」と仰っているので、「寸志」という言葉を使わないようにしましょう。
紹介するときは相手を立てて「お志(おこころざし)」または「ご厚志(ごこうし)」などの言葉を使うようにしましょう。「ご厚志」とは、寸志の反対に「手厚い」志という意味になります。「こんなにたくさんいただいてありがとうございました」という意味で使います。
例としては、「この度○○部長からお志をいただきました。ありがとうございます。」「○○部長からご厚志を賜りました。」
などと紹介するのがよいでしょう。
「寸志」を頂いたことを紹介するタイミング
歓迎会の主賓などに寸志を頂いたことを紹介するタイミングとしては、宴会が盛り上がっている最中などに水を差すような形で紹介をするのはやめましょう。楽しい気分が邪魔されるとせっかく頂いた「志」のありがたみが失われてしまって印象が悪くなります。
一般的には会の始めの乾杯する前や会の最後に紹介する場合が多いようです。
しかし、会の最後だと途中で退席する方もあるかもしれませんし、何より酒の席ですので飲んでいるうちにうっかり紹介し忘れてしまうかもしれません。
そうならないためにもやはり一番いいのは初めに紹介したほうが紹介し忘れをふせげますし、参加者の印象にも残りやすいと思います。
まとめ
歓迎会の寸志を紹介するときには次のことに気をつけましょう。
- 寸志を頂いたことを紹介するのは会のはじめが最良です。最後だと紹介し忘れたり、しても印象に残らない場合があるからです。
- 紹介するときは「寸志」と言わず、「志(こころざし)」「ご厚志(ごこうし)」という言葉を使うようにしましょう。
いかがでしたか?せっかく頂いたお志を皆さんに紹介するのはもちろんですが、失礼がないようにちゃんとした言葉をつかうようにしたいですね。