今回紹介するのは「ドイツ語に由来するスキー用語」です。日本におけるスキーは20世紀のはじめにオーストリア・ハンガリー帝国の軍人テオドール・エードラー・フォン・レルヒによって伝えられました。現在でもオーストリアやハンガリーでは公用語としてドイツ語が用いられていますが、そのような経緯もあって日本のスキー用語はドイツ語に由来するものが非常に多いのです。では、どんな用語がドイツ語なのか、早速見て行きましょう。
ゲレンデ
まずはおなじみ「ゲレンデ」です。ドイツ語ではGelandeと書き、一定の広さを持った土地、地所のことを言います。
ボーゲン
スキー板を八の字に開いて、速度を落としながらカーブすることを「ボーゲン」と言いますが、これはドイツ語のStemmbogenの略称です。Stemmは突っ張るという意味で、bogenは円や弧の意味があります。つまり「脚を突っ張って弧を描く」というような意味です。
シャンツェ
こちらスキージャンプで用いられる言葉で、ジャンプ台のことを指します。ドイツ語ではSchanzeと書き、ジャンプ台のほか滑走路の意味でも使われます。
シュプール
少しマニアックな用語ですが、スキーの滑ったあとに出来る雪の跡を指す言葉です。ドイツ語ではSpurと書き、足跡、轍、などの意味も持ち、さらには何かしらの痕跡一般を指すのにも使われます。
まとめ
ここで挙げたのはほんの一例で、他にもさまざまな言葉がドイツ語から流用されています。こうした用語を知っておくとちょっとした自慢になるかもしれませんね。