バーベキューと言われると、やはりお肉をイメージするのではないでしょうか。炭火などでじっくり豪快に焼かれたお肉は、中にたっぷりと肉汁と旨みを含み、齧った瞬間にそれが溢れて口いっぱいに広がります。けれども、お肉の焼き加減はどうしても火加減が問題になります。バーベキューでの火加減はどうすれば調整出来るのでしょうか。
炭の配置
炭火での焼肉となると、どうしても火加減の調整が大変になります。家のガスコンロの様に、つまみで調整などは出来ないからです。そこで、炭の火おこしをした際に、炭の配置によって火加減の調整がある程度出来るようになります。バーベキューグリルに炭を置く際、グリルの三分の一に炭を2層にして積み、真ん中の部分には炭を1層にして積みます。そして、残りの部分には炭を置かない部分を作っておきます。2層の部分が強火ゾーンとなり、1層の部分が中火ゾーンとなります。炭を置かなかったゾーンは、真下に炭が無いとはいえ弱火程度にはなります。また、お皿が近くに無い場合でも、このゾーンに非難させることもできます。こうすることにより、見ただけで火加減が分かるようになります。
火力の強弱
炭の配置である程度は火加減ができるのですが、どうしても肉の脂などで火力が強まりすぎたりする場合もあります。その場合は、水鉄砲などで火が強い部分の炭に水をかけてあげてください。そうするなら火力は弱まります。また、逆に火力が弱い場合は、トングなどで炭の上に積もった灰を退かすことにより火力は強まります。
お肉の厚さと焼き具合
強火で焼いてしまえばお肉は全部同じく焼ける、というのは間違いです。焼くお肉の厚さによりそれぞれの焼き方をしましょう。薄いステーキならば強火でさっと焼いていいのですが、厚いものならば表面を強火で焼き、その後中火で中まで火を通します。お肉の焼き具合の判断としては、トングなどでお肉の半分を立たせて反らせます。その時の弾力具合で火の通りを判断出来ます。生ですとぐにゃっと曲がりますし、完全に焼けてしまうと硬くなりゴムのようになります。焼いている最中に時折お肉を曲げてみて、つぶれるほどの柔さではなくなってきたら中まで火が通ってきていると判断出来ます。
火力の加減と、お肉の厚さに適した焼き加減で、ぜひ美味しいお肉をバーベキューで味わってみてください。