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講道館ルールとIJFルールからみる、柔道の国際化

柔道とJUDOが別けて呼ばれる昨今。2つのルールから考える真の国際化とは何なのでしょうか?

講道館ルールの成り立ち

講道館ルールとは名前の通り『講道館(柔道の総本山 嘉納治五郎先生創立)』が作成したルールです。講道館ルールは1900年に制定され、その後改定を繰り返してきました。原則、柔道の精神を多く取り入れており、危険な行為に対して厳しく反則を取り、【自他共栄】【精力善用】を重んじていたと言われています。

JUDOで使われるIJFルール

一方、国際ルール(IJFルール)と呼ばれる各種国際大会で採択されているルールは、講道館ルールを基に作られてはいる物の、よりゲーム性を高める為のルールへと変更を繰り返してきました。(カラー柔道着やポイントの数値化等もその一例) その為、攻撃における積極性を重要視し、消極的姿勢に対して厳しく反則を取るルールへと変化していきます。

講道館ルールとIJFルールの融合へ

柔道の国際化により、講道館ルールは国際ルールに追随する形で改定が繰り返されてきました。その為、両者間に大きなルールの違いは無くなってきました。
しかし、近年ではゲーム性を求めるあまり柔道の本質から離れていく傾向に有ったルールを改善する現象が起きたのです。それは柔道が大人気のフランスにおける、人気と視聴率の低下です。そこで、柔道本来の正々堂々と組み合う事を前提としたルールに変わり、かなり融合されたルールへと変貌しています。

まとめ

講道館ルールとは精神性を重んじた規範の様なルールのこと、IJFルールとはゲーム性を重んじたルールのことです。視聴者を魅了するゲーム性と、伝統を重んじる精神性の融合が果たされた時、柔道は真の国際化を遂げるのだと思います。

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