日程調整サービス『調整さん』が運営するあなたをもっとアクティブにするメディア

礼で始まり礼で終わる。この精神を貫いているスポーツが剣道です。武道としての面影が残る剣道は、挨拶にも大変厳しいです。ここで剣道における稽古時の挨拶例を、いくつかご紹介いたします。

基本

礼節を重んじる剣道では、たとえ部外者であっても犯してはいけないタブーが存在します。まず竹刀や防具などの物をまたいではいけません。また正座している方や黙想中の前を通らず後ろを通る。いかなる時でもしっかり挨拶を行います。部外者であっても「こんにちは」「失礼いたします」など言葉を述べてから礼を行います。基本は立礼で正立から15度の角度が相互の礼、30度の角度が神前、上座、上席への礼となります。また剣道を志す者であれば、正座から両手を八の字に開き、鼻先を中心に向けることを意識しながら、ゆっくりと頭を下げる座礼を行いましょう。指導者や師範、顧問の前を無言で通るのは絶対禁止です。止やむを得ず横切るときも必ず挨拶を行いましょう。挨拶が無ければ、厳しく怒鳴られたり注意されたりすることもあります。しかし剣道には人を育てるという目的があります。ありがたいと思って修練に励みましょう。

稽古

稽古中でも挨拶は大切です。すべて押忍(おす)と言うのは失礼です。ありがとうございます、よろしくお願いしますなど誰に対しても丁寧に言葉を述べましょう。

試合

試合中に非礼な行為をすればすぐに反則負けになります。1本を決めてガッツポーズをとったり、相手を陥れる暴言を吐いたりしたら即反則負けです。挨拶はもちろんのこと、姿勢や着衣なども細かく見ています。いかなる時でも相手に対する尊敬と感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

剣道の礼儀作法は異常なほど厳格です。しかし日本の古き良き伝統であり、人の道でもあります。社会に出たときに必ず役立ちますので、しっかりと挨拶を行うようにしましょう。

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます