どんなスポーツ競技においてもコート作りは一番重要です。
すべての基準になる戦いの場なので少しでもずれることは許されません。それはソフトボールでも同じです。
しかし、ソフトボールのコートの作り方はほかのスポーツと比べ非常に難しく複雑です。
ここではそのようなソフトボールのコートの作り方の正確な寸法をご紹介します。
コートの形は?
まずはコートの作り方を学ぶ前に大まかな形をおさらいしましょう。
ソフトボールのコートは、ほかのスポーツではあまり見られない全体がダイヤモンド型の形になっています。
そのため、細かな規定が決められているのです。
では、その規定はどのように決められているのでしょうか。
ここではプレイするグラウンドの状況によって分けてご紹介します。
ダイヤモンド作成(ピッチャーマウンドがある場合)
川沿いの広場や公園のような整備されている球場ではピッチャーマウンドが存在します。
この場合は、とても楽で正確なラインが引けます。
手順は以下の通りです。
- ピッチャーマウンドから14.02m地点を本塁にします。
- そこからライト線1辺を線引き、1塁となる18.29m地点に目印を置きます。
- 3塁の方向へ1塁から25.86m地点、本塁から18.29mの弧を描き、三塁となる交点に目印をし、それに合わせてレフト線を引きます。※この時3人で行う場合、目盛を0m(1塁)25.86m(3塁)44.15m(本塁)を押さえて張ります。
- 1塁、3塁から2塁方向へ18.29mの弧を描き、二塁となる交点を目印を置きダイヤモンド完成。
ダイヤモンド作成(ピッチャーマウンドがない場合)
ピッチャーマウンドが存在しない場合のグラウンドでは次のように行います。
- センター線を仮線として引き(あとで消すので薄くしましょう)、1塁となる14.02m地点、2塁となる25.86m地点に目印します。
- 本塁と2塁から1、3塁へ18.29mの弧を描き、その交点を目印します。
- それに合わせて本物のライト・レフト線を引き、ダイヤモンド完成。※3人で行う場合、目盛を0m(本塁)18.29m(1塁・3塁)36.58m(2塁)を押さえて張ります。
バッターボックス作成
ダイヤモンドが完成してもまだ終わりではありません。このままでは打つためのバッターボックスがないからです。
- 本塁を原点として、ピッチャーマウンドの方向に半径2.03mの弧を描き、一塁線、三塁線との交点に目印を置き、キャッチャー方向に半径1.45mの半弧を描いておきます。
- 目印二点を結ぶ直線をひき、そのうえに一塁側から順に0.16m、0.91m、0.74m、0.91m,0.16m(この二点は左記の二点と相違)のところに目印を置きます。
- 0.16mを目印したところをそれぞれ原点として、キャッチャー方向に半径2.13mの弧を描き、半径1.45mの半弧のところとの交点に目印を置きます。
- その交点を結ぶ直線をつくり、その直線上の④で出来た交点から0.91mのところに目印を置き、 いままでの目印を結んでバッターボックス完成。
終わりに
いかがでしたか?このようにソフトボールのグラウンド作成はとても細かな規定があります。
ですので正確な線が少しでもずれると判定に差が出てしまう恐れがあります。
正しい線を引いて、楽しい試合をプレイしましょう!