アメリカンフットボールはサッカーやラグビーと同様、大学からルールが規定されました。そのため公式ルールはNCAA(全米大学体育協会)が基準となっています。そのためプロリーグのNFLは、独自ルールやローカルルールを設けています。ここでNFLのローカルルールに焦点を当てて、ご紹介いたします。
時間の違い
得点した場合や反則などのボールデッドで試合が止まると、時間も止まります。NFLではクォーターバックがタックルを受ける(サック)されると、時計が15秒止まります。司令塔のクォーターバックが不利にならないように設けられたそうです。そのためサックを防ぐためクォーターバック自身が、わざとグランドに滑り込むこむこともあります。また前半・後半で残り時間が2分前になると時計が止まります。これはコマーシャルの時間を入れるからといわれています。長すぎるという指摘から、観客の休憩時間になるなど賛否両論のローカルルールのようです。
チャレンジ
アメフトは選手が多く、試合時間も長いのが特徴です。そのため紛らわしい判定や分かりづらい判定の場合、チームのタイムアウト(休憩)を1回削ることでチャレンジを使うことができます。チャレンジが行われると試合中断となります。そして録画されているプレー内容を、審判がしっかり確認して結果を発表します。NCAAにはないルールで、判定が試合に重要であれば、監督やベンチは難しい決断を迫られます。
ブラックアウト
NFLでは試合開始72時間前までにチケットが完売しない場合は、スタジアムを中心とした半径約120キロメートル以内のローカルテレビ放送を行わないというルールがあります。試合とは関係なく、ブラックアウトルールが行われることも滅多にありません。しかしお気に入りのアメフト試合をテレビで見られないこともあるので注意が必要です。
ローカルルールは地域の事情や年代などで独自に行われている場合もあり、面白いローカルルールはたくさんあります。これらを見つけるのもアメフトならではの醍醐味といえるでしょう。