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アメフトのルール「ダウン、ディスタンス」とチェーン

プレーをする上でとても大事な「ダウン&ディスタンス」とチェーン。
アメフトを観戦する上でも是非知っておきたいルールです。

ダウン&ディスタンスとは

ダウンとは1回のプレーのことを指します。攻撃側と守備側がボールを挟んで対峙するわけですが、C(センター)がボールを動かした瞬間から、審判がボールデッドになったと判断して笛を吹くまでの間が1回のプレー(ダウン)です。
攻撃側に与えらえる攻撃権(シリーズ)は、1st Down(ファースト・ダウン)、2nd Down(セカンド・ダウン)3rd Down(サード・ダウン)、4th Down(フォース・ダウン)の4回あります。
攻撃権を得た地点から敵陣の方向10ヤードの所にシリーズ獲得線が設定されます。4回のダウンの内にシリーズ獲得線に達する或いは越えれば1st Downとなり、また新たに4回のシリーズを与えられます。攻撃側はこれを繰り返し敵陣深く入り、タッチダウンなどを目指します。
この攻撃側のダウン数と1st Down獲得までに必要な距離(ディスタンス)を表すのがダウン&ディスタンスです。
攻撃側が今どんな状況なのかを表すもので、テレビ中継やスタジアム内での表示にも使われます。
例えば攻撃権を得たり、新たなシリーズを獲得した場合は「1st&10」と表示されます。これの示す意味は「現在1st Downで、次のシリーズ獲得線までの距離は10ヤード」となります。
「2nd&7」なら「2nd Downで残り7ヤード」、「3rd &5」なら「3rd Downで残り5ヤード」ということになります。

チェーンとは

1st Downに必要な10ヤードを示すのがヤードチェーンというもので、単にチェーンとだけ呼ばれたりします。
長さ10ヤードの鎖の両端に、オレンジ色のポールを付けた器具で、サイドラインの外側に設置します。同時にダウン数を表示したインジケーターも使います。
1st Downのボールを置いた位置から垂直にサイドラインと交わる延長線上に、攻撃の開始位置としてダウン数を表示したインジケーターを設置します。そこに一方のポールを立て、チェーンを張った状態でサイドラインと平行にもう一方のポールを設置ます。その位置が10ヤードの目印になり、次のシリーズ獲得線になります
チェーンの位置が確定したら、プレーの邪魔にならない為に、サイドラインから少し下がります。この時、接地したポールの位置がずれないようにチェーンの途中にクリップが付いていて、それを目印に使います。
インジケーターはプレーの終了ごとに終了した地点のライン上に設置されます。新たにシリーズを得た場合はまたインジケーターとチェーンを設置します。
また、10ヤードに到達しているか否か微妙な場合は、審判の判断及びチームの要求によりメジャーメントが行われます。
メジャーメントとは、チェーンをフィールド内に持ち込んで、実測で10ヤードに到達しているか判定するものです。
このインジケーターとチェーンを扱う人々をチェーン・クルーと呼びます。

チェーンによって、10ヤードの距離は正確に測られますが、1st Downのボールの位置やインジケーターとチェーンを設置する位置などは、あくまで審判の目測に委ねられています。

 

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