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登山で使いたい無線機は「免許」が必要だった?

 昨今は携帯電話とインターネットを利用できる端末の発達により数は減りましたが、まだまだ無線機は多く使われています。そんな無線機ですが、機種や種類によっては免許や登録が必要となる事を知らない人というのは意外と多くいます。そこで今回は山で使う無線機とその免許についてまとめてみました。

まずはアマチュア無線について

一般の方が山岳登山で使う無線機は基本的にアマチュア無線です。警察や山岳救難関係などには専用の周波数が割り当てられていて、一般の方はこの周波数を使うことが出来ません。アマチュア無線とこれらの無線の違いは色々とあるのですが基本的にアマチュア無線は商業や業務用途に使ってはいけません。なので暗号やお互いのみわかる言葉などで話すのも違法行為です。

山で使うアマチュア無線とは

このアマチュア無線で必要な免許というのは、無線を行う設備自体が法律に適正かどうかをみる「無線局免許状」とそれを運営する「無線従事者」の二つに分かれます。
これは利用する無線機にによって変わるのですが、登山で主に使われるのは「特定小電力無線局」「デジタル簡易無線」「144/430MHz」の三つです。

それぞれに必要な免許

まず、一般的に「山で使う無線機」と言われ思いつく大型のもの無線機が「144/430MHz」で、これは条件さえよければ100キロ近くまで通信が可能です。必要なのは第四級のアマチュア無線技士の従事者免許と準じた無線局免許状になります。

次に「特定小型無線局」というのは、一般的に言う「トランシーバー」の事です。これは従事者の免許も無線局の免許もいりませんが、通信距離がかなり限られており、仲間内の連絡なら使えますが緊急連絡などにはほぼ使えません。

そして比較的新しく出てきたのがデジタル簡易無線と呼ばれる物で、これは無線局ではなくて登録局と呼ばれるところにあらかじめ登録する必要がありますが、特定小型無線よりも同じ条件であれば通信距離が長い傾向にあります。

用途に応じた無線機と免許を

このように、通信できる距離によって必要な免許などは異なるので、必要に応じた無線機を選ぶ必要が有ります。

実際、遭難時の緊急無線や近隣の相手とのおしゃべりを求めるのであれば430MHzの物を使うべきですし、近くの仲間内の連絡であれば特定小型無線局で十分です。自分が無線機に何を求めているかというのをしっかりと考えて、必要に応じた免許や登録をするようにしましょう。

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