ツーリングと聞くと普通はバイクや自転車での旅行と考えるものですが、そもそもツーリングとはどんな意味があるのでしょうか。語源などについて見ていきましょう。
touring
カタカナのツーリングを英語に訳す場合、基本的には「touring」と変換され、ウィキペディアなどにもこの単語が用いられています。「tour」の意味は小旅行や観光旅行といったものになり、そこに接尾辞である「ing」をつけて現在分詞としている訳です。私たちがよく知る意味でのツーリングとはこの「touring」のことになります。
tooling
上記のものが一般的なツーリングになりますが、実は英語の記事などではたまに「tooling」と書いてツーリングと呼ぶ場合もあります。こちらの動詞である「tool」を辞書で引くと、多くは職人の道具や工具であるツールという意味を占めますが、実は口語では「(乗り物で)行く、ドライブ」といった意味合いにもなるのです。
1812年には乗り物を運転するという意味合いでtoolingは使われていたようなので、「touring」と「tooling」はどちらが間違っているという訳ではなく、どちらも正しくツーリングになります。
その語源
touringの動詞である「tour」は、元々はラテン語の「旋盤、回るもの」という意味がある「円を描くための道具」を示すものから発生したものになります。そしてこの言葉は「出かけてから元に戻る」という意味で主に使われるようになり、17世紀には「tour」が旅を示す言葉へと移り変わり、18世紀の中頃には現在の形で動詞として確立されました。
終わりに
「出かけてから元に戻る」というtourの語源も、言われてみればたしかに「旅」に通ずるものがあるのも頷けます。バイクでのツーリングも家に帰るまでがツーリングとなりますので、怪我や事故には気をつけて帰宅するようにしてみましょう。