別れと出会いの季節には、送別会・送迎会・壮行会という名前で懇親会に参加することが多くなります。普段参加するときは、あまり意識しないかもしれませんが、それぞれ意味が異なります。万が一趣旨と異なる名前で会を設けてしまうと周りから冷たい目で見られてしまうこともあるかもしれません。どのように使い分けるのか理解しておきましょう。
送別会
もっとも良く使われる名称ですが、その意味は出ていく人を送り出す懇親会です。退職・転職・転勤・部署異動などあらゆる場面に適した名称です。送別会は、今までお世話になった感謝の気持ちが伝えられる最後の機会になります。壮行会と名称が迷うようならば、こちらの送別会という名称を使えば、まず問題になりません。
送迎会
送迎会は、送別会と歓迎会を一緒に行う懇親会です。歓送迎会と言われることも多いです。定期的に大きく異動がある職場などでは、異動にならない人、幹事の負担が減る点が良いところです。しかし、注意しないと今までお世話になった人とばかり話してしまい、新たに歓迎されるべき人が歓迎されないことがおこりやすいので注意が必要です。
壮行会
壮行会という名称で懇親会に参加した人はあまり多くないでしょう。壮行会といえば、中学校や高校時代に大会に向かう選手の応援として、壮行会という名称で会が行われていたことが一番印象に残っていると思います。壮行会とはこれから何かなすべきことがある人を激励する会です。送別会や送迎会は懇親会として行われることが多いと思いますが、壮行会は大会参加などの場面で使われることが多く、懇親会としてはあまり聞きません。懇親会として行われる場合は、出ていく人を送り出すという意味では送別会と同じですが、出ていく期間が短期間であるとき、出ていって大きなことをやることが決まっているとき、所属は変わらないけれど一定期間別場所で作業するときなどに適しています。
まとめ
迎える人もいないのに送迎会という名称を使ったり、新しい人もいるのに送別会という名称を使ったりするのはあきらかな間違いです。こうなると他の人から指摘を受けるだけでなく、常識のない人とレッテルをはられてしまうかもしれませんので気をつけましょう。使い所に迷うのは、送別会と壮行会だと思います。激励する気持ちが強いとき、いずれ戻ってくることが確実であるときは壮行会が適しています。適切な名称で会を催すことができるようにしっかりと理解しておきましょう。