ラグビーの得点方法はトライ、トライ後のコンバージョンゴール、ドロップゴール、ペナルティトライ(認定トライ)、ペナルティゴールの5種類があります。
トライをすれば5点、トライ後に与えられるコンバージョンキックが成功(ゴール)すれば2点が追加されます。そしてドロップゴール(※1)は3点。ではペナルティによる得点はどうなっているでしょう。
ペナルティトライ
認定トライともいいます。
相手側の不正な行為や反則がなければ、トライできていただろうと認められれば、ゴールポストの中央でのペナルティトライが与えられます。
得点は通常のトライと同様に5点です。そして通常のトライと同様に、コンバージョンキックの機会も与えられます。
どの位置で反則が起こったとしても、ペナルティトライの場所はゴールポスト中央ですので、コンバージョンゴールの決まる確率は非常に高くなり、反則してしまった側には痛過ぎるペナルティとなります。
ペナルティゴール
相手側が重い反則を犯した場合、その地点でペナルティキックが与えられ、タッチキック(※2)かペナルティゴールを狙うかを選択できます。
ペナルティゴール選択した場合、蹴ったボールが相手ゴールポストのクロスバーを越えると3点になります。
例えば相手側がゴールラインの端の方でトライを狙っていた場合、残り時間が少なく、トライ後のゴールで同点、或いは逆転となる場面などでは、反則を犯すリスクを避けて相手にトライさせてしまうという戦略上の選択もあります。
ペナルティトライを取られてしまうと、その後のゴールも確実に決められるので、それなら端の方でトライされた方がコンバージョンキックの難易度が上って失敗する確率が高くなるだろうということなのです。
いずれにしろ、自陣での反則は相手に得点のチャンスを与えてしまうのですから避けるのが肝心です。
※1)ドロップゴール:ペナルティゴールと違い、選手がプレーの流れの中で決めるゴール。ボールを地面にバウドさせてから相手ゴールポストに蹴り込み、クロスバーを越えれば3点。
※2)タッチキック:タッチラインの外にボールを出すことを狙ったキック。ペナルティキックの場合、ボールが出た地点からのマイボールで試合を再開できる。