パントキックとフィールドゴールは二つとも4thダウンでよく見られるプレーになりますが、この二つのキックはどういう違いがあるのでしょうか。何がパントで何がフィールドゴールになるのかを簡単にご説明しましょう。
パントキック
アメフトでは4回の攻撃中に10ヤード進められるとあらためて攻撃権が貰えるのですが、10ヤード進めない場合には「パント」というキックを行う場合があります。パントは攻撃権を放棄する代わりに、相手の攻撃開始位置をボールが蹴られて止まった地点からにすることができるプレーになります。これは次の相手からの攻撃に対するディフェンスを楽に進めるためのものになりますが、基本的には3rdダウンまでは攻撃を続ける可能性を追うため、4thダウンで主に見られるものとなります。
蹴られたボールの行方はリターン側に委ねられ、キャッチした場合にはそれをキック側に走って運ぶことができます。そしてキック側はそれを阻止するためにリターンをつぶしに動き、それによってボールが止まった地点からリターン側の攻撃開始(1stダウン)となります。
フィールドゴール
フィールドゴールも同じく4thダウンで見られるプレーになりますが、こちらはゴールを狙える位置である場合に行われるキックになります。3rdダウンまでは普通にランやパスでタッチダウンを狙いますが、確実に得点するために4thダウンでフィールドゴールを狙いに行くというものです。蹴られたボールはポストの内側のみ有効となり、線上は無効となります。
フィールドゴールはオフェンスでいつでも蹴ることができますが、キックが失敗した場合にはボールを蹴った位置から相手の攻撃となるため、やはり慎重を期すためにもポストまでの距離が近い場合に狙うプレーとなります。
まとめ
二つとも4thダウンでよく見られるキックプレーとなりますが、状況によって使い分けられるプレーとなります。パントは相手の攻撃位置を遠くにするため行われ、フィールドゴールは得点を狙うためのプレーとなります。