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カラオケの採点にある「しゃくり」とは、設定された音程、いわゆる正解の音程よりも少し低い音をまず発声して、そこから正解の音程に近づけていくというテクニックです。楽譜的にみると、しゃくりは節のひとつで、一音で歌っているところを母音をつけて二音で歌うことです。

しゃくりすぎはマイナス

このようなテクニックをカラオケマシーンが検知した場合、「しゃくり」として判定されます。しゃくりが判定されると赤い「レ点」が表示されるので、自分がどれくらいしゃくりを入れているのかが一目でわかります。
ここからが問題なのですが、しゃくりは入れれば入れるほど「上手」なのかという点です。しゃくりは感情表現であったり、歌のテクニックとしては大いに認められるところですが、これが癖になってしまっていたり、過剰にかけすぎると発声のメリハリが悪いというマイナスイメージになります。

使い方を間違えるとへたくそに

また、しゃくりは本来の音を出しやすくするために半音程度下から、ずり上げて本来の音にして行く発声法ですから、あまりに頻繁に使うということは音程が取れにくかったり、音域が狭かったりする場合が多く、プロが意識してやるしゃくりとは全く別物という印象、つまりへたくそに聞こえてしまいます。
しゃくりは曲調によっても変化しますが、アップテンポの曲にはミスマッチです。またしゃくりはゆっくり歌うとしゃくりとして認定されず「単に音程が低い」とみなされてしまうので注意が必要です。

「しゃくりたくなくても癖でしゃくってしまう」という人は、まず大きな声でメリハリを心がけ、最初から正解の音程を出すように心がけることです。そして余裕が出てきたときに初めてしゃくりを入れると上手に聞こえます。

 

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