昨今のキャンプブームによって初心者のキャンプ場での悪行が目立つ事案が増えています。そこで、知らないうちにマナー違反を犯していたということにならないように、初心者が知っておくべきキャンプ場のマナーや注意点をまとめました。
譲り合いの精神をもつ
基本的にキャンプ場は公共の場ですから、いくら自分がテントを建てたからといってその場所が自分のものになるわけではありません。みんなで使う場所であるという意識を前提に何事も行動することが大切です。特に水道が限られている場所などではひとつのグループが占拠してしまうと大変迷惑がかかるので、共同施設を使用するときは特に注意しましょう。
ゴミの捨て方の注意点とは
キャンプ場によってゴミの捨て方がきまっており、分別の仕方や、捨てる時間や場所はそれぞれ違っています。中にはゴミは全て持ち帰るようルールが設定されているキャンプ場もあるので、予めそれらを確認した上で、ゴミ袋など必要な物を準備するようにしましょう。また、山奥などでは、動物に荒らされてしまう事も少なくないので、食べものを捨てるときには時間や場所などの確認は初心者の方は特に十分に行うようにしましょう。
道具は極力コンパクトにまとめる
車でのキャンプだからといってあれもこれもと持っていくと、結局使わなかったり、あることを忘れてしまって、ただ邪魔だっただけで終わってしまう場合が初心者のキャンプでは非常に多いです。なるべくコンパクトにまとめて、何がどこにあるのかをしっかり把握しておくことはとても大切なことです。
寝具はしっかりしたものを使用する
キャンプ初心者が疎かにしがちなのがこの寝具周りです。特に夏場は暑いだけだからといって何も準備せずにテントで寝ようとする人もいますが、最低限インナーマットが無いと非常に不快な睡眠環境になってしまいます。睡眠環境が悪いと翌日の行動にも影響を及ぼしますので、寝具にはしっかりとこだわりたいところですね。
夜は静かにするよう心がける
キャンプに行くと楽しくてつい夜にワイワイ騒ぎたくなる気持ちはわかりますが、これは非常に迷惑行為となります。キャンプ初心者が犯しがちなマナー違反の中で最も言われるのがこの夜間騒音なので、これには十分に注意するようにしましょう。家族連れの方は特に常識というものをお子さんに教えるためにも、キャンプ場で夜中に騒ぐ行為は絶対に辞めるようにしましょう。
初心者にはバッテリーランタンがおすすめ
テント内の照明として使用するランタンですが、初心者のキャンプであればバッテリーのランタンをおすすめします。ガスを使用しないため、比較的安心して使用することができますし、最近ではお湯を使用して簡易に電気を起こすことができるキットなども販売されているため、電池切れでアタフタすることもないでしょう。
夏場は必ず持って行きたい虫除けグッズ
テントで寝る際の最大の敵は虫です。特に夏には非常に多くの蚊が飛んでいるキャンプ場も多いため、蚊帳や電気蚊取り線香などは必携と言ってもいいでしょう。ほかにもいざ刺された時のために、救急箱のなかに虫刺され用の薬を持っておくと役に立ちます。
着替えは多めに持っていく
初心者は荷物を圧縮しようとして衣類を減らそうとしますが、着替えは必ず予備1着ずつは最低限用意するようにしましょう。キャンプでは思わぬ汚れや汗をかいてしまう場合も多く、そのままでいると不快なだけでなく、キャンプ場の大自然の中の環境とあいまって湿疹などの原因となる場合もあります。多少荷物が多くなっても衣類だけは多めに持っていくようにしましょう。
火の管理には十分注意する
初心者が焚き火やキャンプファイヤーなどをすると、火が消えきっていなかったり、まだ熱いのに後片付けをしようとして火傷してしまったりする場合があります。点火や消火の際には特に注意して、周りを巻き込む心配がないかや、後片付けは万全かなど入念に確認するようにしましょう。
危険な場所には近づかない
肝試しなどで立ち入り禁止区域に近づいていく若者などもいますが、これは絶対にやめましょう。キャンプ場に迷惑をかけるだけでなく、思わぬ怪我や事故の原因となります。また、立ち入り禁止とはかいていなくても、夜暗い山道を探検してみたりする行為も同様に危険なので避けるようにしてください。
マナーを守って楽しいキャンプライフを
キャンプは非常に楽しいものですが、あくまでそれは皆がルールを守るから成立するものです。キャンプ初心者はまず周りをよく見て、自分の行動になにかおかしいところがないかをよく考えながら行動することが大切といえるでしょう。