ただボールを蹴るだけがサッカーじゃない!勝利の裏には練りこまれた戦術があるものですよね。ここでは勝利へと導く戦術を生み出したサッカー界の名監督たちをご紹介します。
ふたつのチームを欧州王者に導いた名監督
ジョゼ・モウリーニョは監督としてUEFAチーム・オブ・ザ・イヤーに四回選ばれている人物。監督としては前例がありません。異なるふたつのチームを欧州の王者へと導いた監督としても有名です。
選手を固定することなく、戦略に合わない場合は変更に躊躇がありません。一試合をハードにプレイし、隙のない攻守に貢献する選手を好む傾向があります。
戦術マニアとして知られる名監督
趣味はサッカーの試合を録画したビデオ収集という戦術マニアで、「エル・ロコ」(変人)というあだ名を持っている監督です。
「正しい動き」と「ハードワーク」を選手たちの弱点補強として求める為、試合形式の練習はほとんど行わずに運動量の多い練習で体力向上を狙うようです。
臨機応変な戦術に優れた名監督
ルチアーノ・スパレッティはゲーム展開を的確に読み、臨機応変な指示を出してチームを勝利へ導いていくことのできる名監督です。低迷していたASローマの建て直しに成功。戦術は攻撃的で、試合の前日は相手チームの戦術分析をかかさない周到な人物です。チームに尽くす姿勢や数々のプロフェッショナルな発言によって、選手はもちろん、周囲の人間からの信頼の厚い監督として知られています。
史上初の三冠を達成した名監督
かつてはレアルマドリードの選手として活躍したビセンテ・デル・ボスケは、FIFAワールドカップとUEFA欧州選手権とUEFAチャンピオンズリーグで三冠を達成した名監督。監督が戦術を練って選手達を動かすよりも、選手たちが戦術を創造するサッカーで勝利を掴んでいます。選手ひとりひとりのキャラや長短を尊重し、負けても根気強く同じ選手を使う傾向があります。
日本代表監督を務めた名監督
イビチャ・オシムは世界各国のクラブチームで指導する名指導者です。日本ではジェフユナイテッド市原、日本代表の監督を務めたことで有名ですよね。
運動量と守備能力の高い献身的な選手、様々なポジションをこなせる選手。パスやドリブル技術の高い選手を好んで起用し、「考えるサッカー」を実現させています。マスコミへの対応は慎重で温厚で、彼の言葉は「オシム語録」として注目を集めていました。
オランダ至上最高の監督
現役時代に際立った功績がなくとも、ファン・ヒールはその後に有能な指導者となりました。
戦術至上主義者とも言われ、システムに選手を当てはめた作戦をとる傾向があります。試合中もメモや選手のフォーメーションをボードで示していたりとかなりの策士。その為、選手の起用で亀裂が生じることも多々あります。ファン・ヒールの出身がオランダのせいか、選手の起用にオランダ人が多い印象も持たれています。
マスコミへの対応は強気。若手育成に定評のある監督です。
サッカーを超えて活用される戦術
ここで紹介した名監督の戦術はサッカーの枠を超えて、ビジネスシーンで活用されることが多々あります。サッカー好きの仲間同士でそうした本を貸し借りして、ビジネスシーンに役立てたり観戦の時のうんちくに使っても楽しいですよね。