よくニュースで耳にするゴルフの世界ランキング。当たり前のように聞き流していませんか?実は、このゴルフの世界ランキングは複雑なルールによって決定されているんです。ほんの少し、そのしくみについてご紹介します。
ゴルフ世界ランキングの始まりはいつ?
ゴルフの世界ライキングの正式名称は、「オフィシャルワールドゴルフランキング」といいます。1985年から制度化され、最初に世界ランキング1位に輝いた選手は、「ベルンハルト・ランガー」選手(当時西ドイツ)でした。賞金ランキングが注目される中、あまり注目をされていなかったのですが、1999年から、メジャー大会や、世界ゴルフ選手権などの出場資格の条件に、「世界ゴルフランキング50位以内」であることが加わり、注目を集めるようになりました。ちなみに、女子ゴルフに世界ランキングが導入されのは、2006年のシーズンからでした。
ゴルフ世界ランキングの計算方法は複雑
ゴルフの世界ランキングの計算方法は少々わかりづらくできています。ざっくりとした計算方式は、過去2年間でのトーナメントの獲得ポイントを出場試合数で割った、その平均点で算出します。その平均点が大きいゴルフプレーヤーが上位にランクされることになります。ポイントが獲得できる、トーナメントは決まっていて、・PGAアメリカツアー・PGA欧州ツアー・日本ゴルフツアー・サンシャインツアーなどの14大会となります。また、トーナメントの規模や難易度により、獲得できるポイントにも違いがあり、PGAアメリカツアーなどは大きなポイントとなります。
世界ランキングには直近52試合が対象。
過去2年間の出場競技数については、もう少し複雑な規定があります。仮に2年間で60のトーナメントに出場していても、世界ランキングの算出の対象となるのは直近の52試合のみとなります。また、40試合の制限については、実際参加したトーナメントが32試合と、40試合に到達していない場合には32試合で割るのではなく、40試合で割って平均をだす決まりとなっています。そのため、平均値を下げないためにも、40試合のトナーメントの出場を目指さなければ、ランキングに大きく影響してしまいます。
トーナメントの難易度の意味は?
トーナメントにも、トッププレイヤーたちがしのぎを削る高いレベルのものがあったり、ランキングの下位のプレイヤーたちが
参加して行われるものなど、様々です。
おのずと、優勝の価値がかわってしまい、世界ランキングを図るには比重が変わってしまいます。
そういった不公平な部分を平均化するために、ツアーやトーナメントの難易度を数値化することで
世界ランキングのポイントの配分を調整しています。
世界ランキング算出のための数値化
トーナメントの難易度や価値を、”Field of Strength”(フィールドの強さ)で表します。
このフィールドの強さを算出する方法として、「Field of Strength”はWorld Rating(ワールドレイティング)」と
「Home Rating(ホームレイティング)」の2つを合計することでで構成します。
その合計した数値を、「Rating Points Structure」というポイント換算表に当てはめて、
出場したトーナメントそれぞれの獲得ポイントを決めています。
また、同じトーナメントでも、プレイヤーの参加レベルの変化などを加味しながら
毎年見直すので、その獲得ポイントは変動します。
簡単に!ゴルフ世界ランキング獲得ポイント
簡単な方法で、ゴルフの世界ランキングで獲得できるポイントを知りたいですよね。ゴルフの世界ランキングの公式サイト「Official World Golf Ranking」があるので、そこでの数値を確認すれば確実にチェックできます。また、その週に行われるオーナメントの「Strength of Field」(フィールドの強さ)と優勝者の獲得ポイントも掲載されています。その数字に、「Structure of Ranking Points and Rating Values」というポイントの換算表にあてはめることで、各順位に合わせた、獲得ポイントを導き出すことができます。お時間のある時に、チェックしてみてはいかがでしょうか?
男子ゴルフの世界ランキング
男子ゴルフの最新世界ランキングが2016年1月3日付で発表されました。上位に変化はなく、1位:ジョーダン・スピース選手(米国)、2位:ジェーソン・デー選手(オーストラリア)、そして3位には、ロリー・マキロイ選手(英国)でした。日本人の男性ゴルファーで、最高位だったのが、15位の松山英樹選手。大きく変わらず昨年から変動はしませんでした。まだまだ注目の石川遼選手は100位を超えて、103位でした。頑張ってほしいですよね。
女子ゴルフの世界ランキング
女子ゴルフでもの最新世界ランキングが2016年1月4日付で発表されました。こちらも順位に変動はなく、1位:リディア・コ選手(ニュージーランド)、2位:朴仁妃選手(韓国)、3位には、ステーシー・ルイス選手(米国)でした。日本人選手では、大山志保選手が36位となり、昨年末と順位に変動はありませんでした。ちなみに、2010年6月21日付けでのランキングでは、日本人女子ゴルファーとして初めて、宮里藍選手が世界ランク1位となったことがあります。
一度は夢見る、ゴルフ世界ランキング1位
プロゴルファーとなったら、一度は夢見るのが「ゴルフ世界ランキング1位」の称号ではないでしょうか?
賞金獲得トップもうれしいですが、オリンピックで金メダルととれたような価値のあるものが
この「ゴルフ世界ランキング」といわれています。そんなランキングにも注目してゴルフ観戦をしてはいかがでしょうか?