本格的なウィンターシーズンが始まる前に、スノーボードにしておきたいのがワックスがけ。でも意外とこの方法がわからない人が多いんです。そこで今回は、そんなスノーボードの相棒であるワックスの重要性とかけ方を解説します。
ワックスはスノーボードの大事な相棒
ウィンタースポーツでも人気の高いスノーボード。一般的にはスノーボードの寿命というのは30日〜50日と言われています。1シーズンに5回程度滑りに行く人であれば、6シーズンから10シーズン使えるわけです。ですが、適切なメンテナンスを怠るとその寿命もどんどん短くなってしまいます。そんなスノーボードを長く使う為に必要なのがワックスです。
ワックスは滑りやすさを左右する
スノーボードはスキー板と比べ雪と接する部分が多く、その表面の手入れを怠ると非常に滑りが悪くなってしまうのです。ワックスをかけているボードとかけていないボードではその滑りやすさは雲泥の差が生まれてしまいます。スキー場でカッコいい姿を見せるためにも、滑る前には必ずワックスをかけてあげたいところです。
ワックスはスノーボードの保護にも重要
ワックスをかけていないボードは滑りにくい事は語りましたが、同時にソール面のワックスがはがれてしまうと、ソール部分が空気中に含まれる酸素と反応し、酸化が起こってしまいます。この酸化が進むとソール部分にトゲが発生してしまい、結果としてボード自体が傷ついてしまうのです。
簡易的なワックスがけに必要な道具
実際にスノーボードのワックスがけに必要な道具とは何でしょうか。初めての人にも簡単にできるワックスがけに必要なのは「リムーバー」「ワックス」「ブラシ」「コルク」あと「キッチンペーパー」です。ワックスは生塗り用やスプレータイプなもの、ブラシは扱いが簡単なナイロン製なものがオススメです。
まずはスノーボードの汚れ落とし
スノーボードのソール面には、しまっている間に小さな汚れやホコリなどが多く付着しています。そうした汚れを落とすのに使うのがリムーバーです。ソール部分にリムーバーをかけて汚れを浮かび上がらせたあと、乾く前にキッチンペーパーで拭き取るようにします。
ソール部分のワックスがけ
汚れを落とし終えたら、実際にワックスをかけます。スプレータイプのものはそのままソールに吹きかければOKで、塗るタイプワックスを使う場合は、大体の場合スポンジが付属してくるので、そのスポンジでワックスをとってソールに満遍なく伸ばすようにしましょう。
コルクでワックスを擦り込んでいく
通常ワックスが付着するには熱が必要で、「ホットワックス」を使う場合にはアイロンが必要になります。その熱を生むのがこのコルクの役割です。コルクをソール部分で素早く擦りあげることで生まれる摩擦熱を使ってワックスをすりこみます。この作業がワックスのソールへの定着につながるので、スピーディに擦りあげましょう。
最後にブラシで余分なワックスを取り除く
コルクでソールを擦りあげたあと、最後にブラシを使ってスノーボードのソールを擦ります。コルクでしっかりとワックスを定着させましたが、ソール部分の目には見えない小さな溝に余分なワックスが入り込んでいます。最後にブラシでそうしたワックスを取り除くことで、ワックスがけは完成です。
持続力が売りなホットワックス
先ほど紹介した方法とは違うワックスがけに、ホットワックスが挙げられます。その大きな違いは持続力で、通常スプレータイプのワックスが1度滑ると効果が切れるのに対して、ホットワックスは2度効果が持続すると言われています。
ホットワックスの方法
ホットワックスのかけ方は、スプレータイプや生塗りタイプのワックスと少し手順が異なります。まず、ブラシを使ってソール面の細かい粒子や汚れを取り除いたのち、ワックスを伸ばします。そして、ワックスの定着には「アイロン」を使うのです。設定温度は90〜120度くらいが適温とされています。ただこの時アイロンから煙が出る場合は温度が高すぎるので気をつけましょう。また、この時に使ったアイロンにはワックスが付着するので、通常の衣服に使うのは避けるようにしましょう。
ワックスがけでスノーボードを蘇らせよう
新しいシーズンを迎えたスノーボード。昨シーズンの時に感じた滑りの良さを取り戻すのには、ワックスが必要不可欠です。スプレータイプなどであれば慣れれば10分以内でできてしまうので、ぜひこの機会に自分でできるワックスがけを覚えましょう。