6人制バレーボールの国際大会の殆どで、日本企業がスポンサーになっていることもあり、バレーボールは日本でも人気の高いスポーツとして認知され続けてきました。そんなバレーボールの男子日本代表、女子日本代表の実力とは?
バレーボール男子日本代表の世界ランキング
男子バレーボール日本代表ですが、2015年10月度(最終ランキング)では、14位となります。上位を占めるのはブラジルを中心とした中南米とヨーロッパとなります。日本はアジアエリアでは優秀ですが、まだまだ世界のトップとは離れた位置にあります。
バレーボール女子日本代表の世界ランキング
女子バレーボール日本代表ですが、2015年10月度(最終ランキング)では、5位となります。アメリカと中国、ブラジルが世界の3強と言われ、4位以下は非常に均衡した状況です。女子日本代表は、世界ランキング4位のロシアと長くライバル関係にあります。
日本開催で行われるバレーボール国際大会
バレーボールの国際大会を誰もがテレビで観戦したことがあるでしょう。既にお気づきの方も多いでしょうが、多くの国際大会が日本で開催されています。これには様々な理由があります。「施設の充実」「治安の良さ」「スポンサーの多くが日本企業」「テレビの放映権」これらが大きな理由でしょう。このため、日本代表はランキングに関係無く、“開催国の特権”で予選免除で本大会に参加する事が可能となっています。
グラチャンバレーでの日本代表の成績
“グラチャン”正式名称は、「バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ」。1993年から4年に一度行われるようになった大会です。各大陸のチャンピオン“4ヶ国”+国際バレーボール連盟の推薦チーム+開催国(日本)の合計6ヶ国で開催されます。日本代表が、世界に挑戦するというコンセプトで始まった大会ですが、日本代表の最高成績は、男子・女子共に“3位”となっています。
ワールドカップバレーでの日本代表は?
バレーボール3大大会のひとつの「FIVBワールドカップ」。こちらも4年に一度、毎回日本で開催されています。この大会は、フジテレビ系の独占放送で行われ、ジャニーズを筆頭に有名なタレントが多数大会を盛り上げてくれます。この大会での日本代表の成績は、女子バレーボールが“優勝”、男子バレーが“準優勝”になります。しかし、これらの記録は1970年代の記録で、近代バレーでは表彰台が遠のいています。
バレーボール日本代表の過去の栄光
1970年代前半から後半にかけて、バレーボール日本代表の黄金時代が到来します。特に、女子バレーボールは、ソビエトと並んで“世界2豪”の時代で、“東洋の魔女”と呼ばれた時代でもあります。この時期を境に、日本代表の成績は低迷を続けます。時代と共に、身長差を生かした攻撃的なバレーボールが、繋ぐバレーボールより優位になっていきます。また、ルール改正も日本代表にとっては向かい風にしかなりませんでした。
日本代表を苦しめるルール改正
バレーボール日本代表にとって、ルール改正は大きな打撃でした。過去の話になりますが、「ブロック」、「ラリーポイント制」、「リベロ」のルールが改正されたのは大きかったでしょう。
・現在のブロックは、1回触れたとカウントされませんが、昔はカウントされました。
・サイドアウト制から、ラリーポイント制に変更により、粘るバレーが薄れました。
・リベロというポジションが導入されたことで、攻撃に特化したプレイヤーを使える。
この3点は、間違いなく当時のバレーボール日本代表にとって、苦しいルール変更だったと思います。
バレーボール日本代表の未来
男子・女子ともに、世界の大きな大会が日本で開催され続ける限り、バレーボール日本代表が世界の強豪国と試合をする機会は約束され続けます。この経験を上手に活用できれば、日本代表はまだまだ強くなっていくことでしょう。