野球のルールをご存知の方なら、ソフトボールの試合を見ていて「あれ?」と思うことはありませんか?その一つがリードです。野球ではランナーが出ると盗塁してもしなくてもリードオフ(塁から離れること)をしますが、ソフトボールではリードすることはありません。
それはなぜなのでしょうか。今回はソフトボールにおける「盗塁」についてご紹介します。
リードは投球後からOK
ルールがほとんど同じ野球とソフトボールですが、このリードをしないというのが大きな違いの一つです。ただし、「リードはダメなのか」というと厳密には違います。
ソフトボールでは、ピッチャーからボールが離れればリードしても構わないというルールになっています。つまりピッチャーが投げた瞬間からスタートを切ることができるのです。
成功率が低い盗塁
しかしソフトボールの塁間は18.29メートル(小学生は16.79メートル)。リードができないことから盗塁の成功率はおおむね低くなっています。
そのため、スタートを切る際はベースをスターティングブロックに見立て、勢いよく蹴る、体重移動を考えてベースタッチをする、など工夫が必要となります。
盗塁を成功させるコツ
成功率の低い盗塁を成功させるためには、ピッチャーの動きとタイミングを合わせることが重要となってきます。ピッチャーの投球動作は
①セットポジションに入る
②一回沈んで伸びあがり
③ボールを離します。この動きと自分の動きを連動させていくのです。まず、ピッチャーの①の動作で盗塁の構えをとります。その後②で同時に沈み、伸びるタイミングで
体重を後ろに持っていきます。③でベースを思いっきり蹴り次の塁へ進みましょう。
その他にもキャッチャーの肩の強さや相手がどれだけ盗塁を意識しているか、バッターが大きいファールを打った時などは盗塁がしやすいです。
投球前のリードは即アウト
ちなみにピッチャーが投げる前に塁を離れると、すぐに「アウト」が宣告されます。これを「離塁アウト」というふうに言います。もちろん野球にはないルールです。
また、ランナーは投球前はリードしませんから投手はけん制球を投げませんが、けん制球自体がない訳ではありません。投球後のリードが大きいとキャッチャーからけん制球が来る場合がありますので、油断は禁物です。
まとめ
今回はソフトボールでの盗塁についてご紹介しました。ソフトボールでの盗塁は難しいことが多いですが、タイミングをうまく見れば、出来ないものではありません。みなさんも相手ピッチャーやキャッチャーの隙をうまくついて、盗塁をしてみて下さい。