2018年よりソフトボールのルール改正が行われ、ストライクゾーンが大きく変わりました。従来のストラークゾーンと比較しながら、2018年以降のルール改正点を詳しく解説していきます。
ソフトボールのストライクゾーンとは
ストライクゾーンは5角形のホームベースにボールが通過しているかどうかで決まります。ホームベースにボールが通過する横幅と打者の体の部位のエリアを示す高さ、ホームを最後までボールが通過しなければならない空間の3要素からストライクゾーンが決定されます。
ストライクゾーンが2018年のルール改正で変更となり、全体的にピッチャー優位となるストライクゾーンへと変更されました。変更点を3つに分けてご説明していきます。
打者に対するストライクゾーン
ストライクゾーンの高さを示す基準として、打者の体の部位で上限と下限を決めています。
ルール改正前…上限はわきの下、下限は膝の上部
2018年以降…上限はみぞおち、下限は膝のお皿の下
全体的にストライクゾーンの高さが低くなり、打者としては低いボールが集まるため打つことが難しくなりそうです。
ベース上の空間のストライクゾーン
ストライクゾーンの空間を示す目安がルール改正後大きく変わりました。
ルール改正前…ストライクゾーンの高さを満たしてもベース上を最後までボールが通っていないとストライクにならない
2018年以降…ベース上を最後までボールが通過せずとも、高さを満たして少しでもベース上を通過していればストライクの判定となる
今まではベース上に落ちるような落差のあるボールはストライクになりませんでしたが、ルール改正後はストライク判定となるため、打者の立ち位置を後ろに下げすぎてしまうとワンバウンドのボールもストライクとなるため、立ち位置を前にする必要が出てきました。
ベース上のストライクゾーン
ストライクゾーンの横幅を示す目安もピッチャー優位へと変更されました。
ルール改正前…ベースの4隅をかすめていればストライクですが、真横のみをかすめるボールはストライクとはならない
2018年以降…ベースの真横をかすめるボールもストライクの判定となる
横幅のストライクゾーンが広くなったことを示します。インコースやアウトコースの直球が、ベース上を通過していなくてもストライクになる可能性があるということになりますね。
ストライクゾーンのまとめ
2018年以降のストライクゾーンは
⓵高さはみずおちから膝の下側
⓶空間はホームベースをかすめていればOK
③ベースの真横の部分もストライクとなる
の3つの条件を満たすこととなります。東京オリンピック2020の追加種目となったソフトボールですが、ピッチャー優位とされる新ストライクゾーンのルール改正がどのような影響を与えるのか、注目していきたいですね。