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柔道 講道館以外について

「柔道」という言葉で多くの人々がイメージする武道は正式には「講道館柔道」といいます。ですが世界には講道館柔道の源流になった武術や講道館柔道から派生した近代格闘技なども存在し、それらを講道館柔道を総称して広義の「柔道」と呼ぶこともあれば「柔術」と呼ぶこともあります。今回はそうした「講道館柔道」と深いつながりのある武術、格闘技をいくつか紹介してみたいと思います。

高専柔道

「講道館以外の柔道」として最も有名な格闘技です。戦前に大学生が主体となり、講道館から派生した団体である「帝国大学柔道連盟」によって段位などの形式が作られました。この格闘技の特徴としては講道館よりも寝技の技術に重きを置いているという点が挙げられます。有名な「三角絞め」などの技はここから生み出されました。

竹内流柔術

講道館柔道などの源流にあたる武術で、現存する日本最古の武術体系と言われています。柔道の投技、寝技の他に突き、蹴りなどの打撃技から剣術、居合(抜刀術)、棒術までを含む幅広い技術体系を持っています。ここから投技、寝技のみを抽出し、洗練させたのが現在の柔道です。

日本拳法

講道館柔道から派生し、一旦柔道から排除された打撃(当身)の技術体系を復活させて取り入れた格闘技です。剣道のような防具を身につけて試合をすることで有名です。有名な技としては最短距離を一直線に打つ直突きや屈んだ大勢から放つ突蹴りなどがあります。

ブラジリアン柔術

講道館柔道の前田光世がブラジルでエリオ・グレイシーらに自身の経験に基づき独自に改良した柔道を教え、それをエリオ・グレイシーらが更に発展させて生まれた格闘技です。長らく日本では知られていませんでしたが、1993年の格闘技大会「UFC1」におけるエリオの息子、ホイス・グレイシーの活躍が世界中に衝撃を与え、日本にも逆輸入されました。

まとめ

いかがでしたか?講道館柔道からは古流柔術から生み出され、そして様々な格闘技のスタイルを生み出したのです。格闘技を見る際はこうした技術的なバックボーンを押さえるとさらに楽しめますね。

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