アメフトは1チーム11人でゲームが行われますが、チームには3つの異なるユニットが存在します。
攻撃時に登場するオフェンス、守備時に登場するディフェンス、そしてキックオフ、パント、FG(フィールドゴール)などのキックプレーの時に登場して来るスペシャルチームです。
スペシャルチームはキッキングチームとリターンチームに分かれます。それぞれのチーム内のポジションと役割を説明しましょう。
キッキングチーム
キッカー:キックオフやFG、トライフォーポイントなどでボールを蹴るスペシャリスト。ゴールを狙う飛距離と正確性が求められます。
パンター:パントを蹴るスペシャリスト。パントは相手陣深くにボールを蹴り込んで、陣地を回復することを目的としたキックです。
また局面によって求められるキックの距離や角度などが変わって来ますので、落下地点など自在に調整できるテクニックが必要です。
キッカー同様、キックオフを担当することもあります。
ロングスナッパー:FGやパントの時にボールをスナップします。通常より長い距離を投げる為にこう呼ばれます。
ホルダー:FGやトライフォーポントの時にスナップされたボールをキャッチして、キッカーの蹴り易いようにセットします。
ボールの縫い目がキッカーの足に当たらないように、瞬時に向きを変えるなど、ボールの扱いに手慣れたプレーヤーが望ましいです。
リターンチーム
リターナー:キックオフのボールをキャッチして走るスペシャリストをKR(キックオフリターナー)、パントされたボールをキャッチして走るスペシャリストをPR(パントリターナー)といい、どちらも相手デフェンスのタックルを躱して敵陣に突進し、陣地を回復します。
キャッチの上手さとスピード、瞬時の判断力が求められます。
キッキングチームのSP(スペシャルチームプレーヤー)は、FGやパント時に邪魔をして来る相手SPからキッカーを守り、リターンチームの突進を止める為にボールを持ったKRやPRへのタックルを狙います。
リターンチームのSPはリターナーを守る為に壁を作り、リターナーの進路を作ります。
スペシャルチームの出番は短時間ながら、その活躍で試合の流れを変えてしまう重要なユニットです。
アメフト観戦の大きな見所ですので、是非注目してください。