ランニングのトレーニング法のひとつに、「ウィンドスプリント」と呼ばれるものがあります。ウィンド、つまり風に乗るような走り方をするということなのですが、どういうものなのか具体的に見てみましょう。
ウィンドスプリントとは
ウィンドスプリントは、ランニングだけでなく陸上競技の練習にも使われるトレーニング法です。「流し」とも呼ばれるもので、ランニングのように一定の速度で走るのではなく、速めの速度で短い距離を何本か走るというものになります。ランニング自体は有酸素運動なのですが、無酸素運動に近い運動をすることで筋力アップを目指すというトレーニング方法です。
効果
ウィンドスプリントのメリットとは、一番はやはり走りのスピード強化が挙げられます。全力とは程遠い速度を保って走るのがランニングの基本ではありますが、速度を上げて走るときはフォーム自体も大きなものへと変化するでしょう。これにより以前よりもダイナミックなフォームへと矯正もできますし、無酸素運動に近いものになるため足回りの筋力強化に繋がります。そして同時に心肺機能も上がるため、持久力も上がり走ることそのものを一段階上のものへとすることができるでしょう。
やり方
ウィンドスプリントは、ランニングの前後に全力よりも多少余裕のある速度(7~9割程度)で100m~200m程度の短い距離を3~5本ほど走ります。腕の振りや足運びをスムーズに大きく動かすように意識し、フォームが小さくなってしまわないように気をつけましょう。速度は速めですが、あくまでも余裕をもった走りをするようにし、風や慣性に乗るようにして走ってみましょう。
終わりに
ウィンドスプリントは毎日行う必要はなく、1週間に1度でも行えれば問題ありません。もちろん体力に自信があり、速度強化が目標ならば多めに取り入れることもできるでしょう。トレーニング後のクールダウンとしてもおすすめです。