麻雀には1局ごとに「ドラ」と呼ばれる牌が使われます。このドラとはどういうものであり、持つことでどんなメリットがあるのでしょうか?
ドラとは
「ドラ」を簡単に説明するならば、「和了(ホーラ)の際に持っていると得点に加算される牌」のことを指します。1枚につき1翻追加となるので、ドラが多ければそれだけ多く加算されることになります。麻雀用語としては知名度が高いため、役の一種だと勘違いしている人もいますが、あくまでも和了時のボーナスとして加算される牌となります。つまり、ドラだけでは役の成立とはならないので注意するようにしましょう。
ドラ決め
麻雀は局ごとに新しい牌が配られますが、それに合わせてドラも毎局変わります。王牌(ワンパイ)と呼ばれる裏返された上下段7枚(計14枚)の牌の中から、開門位置より上段3枚目の牌を表向きにしてドラ表示牌とします。そして、この「ドラ表示牌の“次位牌”がドラ」となります。ドラ表示牌が数字牌の場合は1つ大きい数字の牌がドラとなり、字牌であるならば並びの次の牌がドラとなります。また、数字牌が9の場合には1がドラとなり、方角を示す風牌と三元牌はそれぞれで次位牌をドラとします。
裏ドラ
王牌に表示されているドラのことを表ドラとするならば、その下段の牌も「裏ドラ」となる場合があります。あくまでも次位牌がドラとなるのですが、「立直(リーチ)をかけることで下段の牌もドラ表示牌」として扱うことができるようになります。和了してみるまで何が裏ドラとなるか分からないものですが、立直さえしていればドラが増える可能性があります。
槓(カン)ドラ
槓が発生した場合にもドラは増加します。槓であるならば何でもよく、槓が成立した場合には「ドラ表示牌の右隣の牌」を新たにめくって表示します。そして、この新たに表示された牌もドラ表示牌として扱われるため、「槓ドラ」としてドラの種類が増えるのです。槓の場合、補充牌である嶺上牌が4枚しかないので、槓ドラも必然的に4回までの増加となります。また、槓ドラが成立した場合にも、立直をかけていれば下段の牌は槓裏ドラ表示牌として扱うことができ、さらにドラの増加となります。
赤ドラ
上記した基本的なドラ以外にも、最初からドラとして扱う「赤ドラ」という特殊牌もあります。文字通りに赤く塗られた牌であり、通常牌と入れ替えて用いる牌になります。ドラ表示牌などは関係なしに、単純にその赤い牌自体がドラとして扱われます。
終わりに
ドラは多く持てばその分得点の追加となりますが、あくまでもサービス牌だということを覚えておきましょう。ドラを集めるのはよいのですが、それよりも和了することを第一目的とするようにプレーしてみましょう。