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バドミントンは少しの風の影響を受けやすい競技です。そのため会場では風の影響を最小限にするために、空調等にも配慮が必要です。2014年に行われた仁川アジア大会で行われたバドミントンの会場で、空調が意図的に操作された疑惑が持ち上がりました。

風はバドミントンのプレーに影響する

バドミントンの競技で、テニスで言うボールの役目を果たすのがシャトルです。このシャトルは非常に軽くできているため、風に流されやすい性質を持っています。特に向かい風の場合、選手にとって相手のコートにシャトルを打つためにはより大きなパワーが必要となるため、不利な状況となります。

仁川アジア大会の空調操作疑惑とは?

2014年の仁川アジア大会において、会場の空調が意図的に操作されたのではないかとの指摘が出てきました。問題の試合は3月24日に行われた、日本代表と韓国代表との準々決勝の際に、日本側チームに不利な向かい風が吹きました。コートチェンジした際に、今度は追い風になるはずですが、空調の風向きがかわり、またしても日本側チームに向かい風が吹いたのです。結果的に、日本がゲームカウント1-2で逆転負けしました。これに対し、日本選手やコーチが、空調を意図的に操作したのではないかという発言をしました。

原因は前日の停電

空調に対する疑惑の指摘に対し、大会組織委員会は、試合の前日に起きた停電の対策のために、空調を1時間運転、30分停止という動作を繰り返していたとし、意図的な空調操作を否定しました。これを受け、日本側も、組織委員会に抗議する考えはないことを明らかにしました。その後の調査により、会場で2ヶ所の扉が開けられていたことで、横方向にも風がふいていたことがわかりました。

まとめ

仁川アジア大会のバドミントンでのトラブルは、意図的な空調操作ではないということですが、会場のコンディションとしては不備があったようです。バドミントン選手にとって風はプレーの大きな妨げとなります。国際大会など大きな大会では特に、公平な試合運営をするために、運営側には会場のコンディションに対して、十分な配慮が必要です。

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