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仏教では故人没後,四十九日目にあたる日を忌明けの日とみなし,法要が営まれます。四十九日の法要では,僧侶による読経のあとに焼香や会食が行なわれます。参加するのは個人の親族・知人・友人と多岐にわたります。ここではその際に送る案内状の正しい書き方とテンプレートをご紹介します。

案内状の書き方

必須になる内容は以下の三点です。
①誰の何日目の法要か
故人の名前,施主の名前,故人と施主の続柄は必ず明記するようにします。
②日程と場所
厳密には四十九日目に行うものですが,施主の都合や参加者の都合を考慮し,日にちを調整する場合が多いです。そのため必ず日付を明記します。また,法要の日程を示すことで,参加者が当日の行動計画を立てられるようにします。法要後に会食の予定がある場合は,必ず明記するようにしましょう。
③出欠確認
会場の準備や料理の手配のため,法要への出欠を確認します。封筒で案内状を送る場合は返信用のハガキを同封します。最近は略式として,往復ハガキを使用する人が多いようです。この場合は往復ハガキの返信欄を使います。

テンプレート

縦書きが一般的です。今回の紹介文は横書きですので,縦書きの場合は「下記のとおり」の部分を「左記のとおり」と書き直す必要があります。
以下,文章例をご紹介します。

謹啓 ○○の侯  皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます
このたび亡父 △△の四十九日にあたり下記のとおりささやかな法要を営みたいと存じます
つきましてはご多忙中まことに恐れいりますが ご参会賜りますようご案内申し上げます
敬具
日時 平成○○年○○月○○日(○曜日)午前○時○分より
場所 ○○にて
住所 ○○市○○町○−○−○
電話 ○○○−○○○−○○○○
※法要後は供養の粗宴をご用意いたしております
平成○○年○月
住所 ○○市○○町○−○−○
電話 ○○○−○○○−○○○○
送り主の名前
※お手数ではございますが○月○日までに返信にてご都合をお知らせ下さい

なお会社関係で営むなど大規模な法要の場合や,遠方からの来客が多い場合には、案内状に地図や駐車場の有無と所在地なども同封すると,より当日の法要がスムーズになるでしょう。

案内状作成の際に注意する点

①文中に句読点は用いない
理由については諸説ありますが,法事が滞りなく終わるように文章を途中で区切る用途である句読点は用いない,という意味があります。
②封筒に入れる場合、二重封筒は用いない
白い無地の封筒を使用するのが一般的です。二重封筒は「不幸が重なる」と言われ,使用は避けましょう。
③往復ハガキを使用する場合,「中央の切り取り線で半分に切ってポストに投函して下さい」の一言を添える
普段往復ハガキを目にする機会があまりないために,往信ごと送り返す人もいるようです。注意書きを一言添えると,より親切な案内です。

まとめ

法要は故人の冥福を祈り,供養を行うことで残された人々の心を整理する仏教行事です。当日スムーズに行われるよう案内状で必要なお知らせが出来ていれば十分です。テンプレートを参考に是非ご利用下さい。

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