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【ハンドボール用語解説】テンポシュピールとは

テンポシュピールとは、ドイツ語の「Tempo[テンポ]スピード,速さ」と「Spiel[シュピール]ゲーム,試合」という二つの語が組み合わせされた言葉です。そのままですと「速い試合」となりますが、実際はどういう意味になるのでしょうか。

テンポシュピール

「テンポシュピール」とはドイツのハンドボール用語であり、サッカーでいう「クイックスタートやリスタート」のことを指します。点を入れられた直後に、ゴールキーパーが即座にセンターラインの選手にボールをパスし、相手側の守備体制が整う前にゴールを狙う、というプレーのことです。
なぜドイツ語なのかというと、ハンドボールという競技は元々ドイツ発祥でもあるためです。19世紀末のドイツで行われた、ラフバルやトーアバルといった女性用ボールゲームがハンドーボールの元になったと言われています。そして、ハンドボールの試合は90年代でどんどんスピーディーになっていったのですが、2003年のハンドボール世界選手権で、ドイツは全局面でクイックスタートや速攻を多用するという、当時のハンドボールではありえない速さの試合展開をしました。その速い試合展開をするスタイルをテンポシュピール構想といい、クイックスタートのこともドイツ用語であるテンポシュピールと呼んだりします。
テンポシュピールは、相手チームがシュートが決まったと気を抜いた瞬間に点を取り返すという、分かっていても阻止しずらいプレーです。ですがその分、自チームも休む時間が取れなかったり、オフェンスとディフェンスで選手を分けて運用しているチームなどは調子が狂うこともあるでしょう。パス回しが上手く通らないと、逆に相手チームに得点機会を与えることにもなりかねませんので、テンポシュピールを仕掛ける側も気が抜けません。

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