剣道の実践で必要不可欠な技術を養うトレーニング例を紹介します。
素振り
これの基本的な目的は剣を振るフォームを確認するということです。普段の練習に用いる物より重い剣を使って素振りを行います。
この際、相対的に素振りの速度を落とさないようにすることが肝心です。これによって剣を振るために使う筋肉群を強化するのです。
そののち実技の感覚を養うため通常の重量を、限界まで繰り返し素振りします。仕上げとして、通常よりも軽い重量を扱います。 重量が重いほど無意識な「力み」が生じてしまい、スムーズな体重移動がブロックされてしまうので、「筋肉が疲れてしまっていて力が出ない」という状態を逆に利用し「力まずにスピードを一定に保つ」ための訓練を行うためです。
重りをつけた縄跳び
縄跳びそのものの目的は「地面を蹴りつける、腹筋を力ませる、手首を回転させる」という剣道にも共通した動作のタイミング感覚を養うことです。
ここで重りを付ける意義がある個所は縄跳びの柄、もしくは足首です。縄跳びの柄に重りを付けると、手首の回転に使われる前腕の筋肉が発達し、打突の威力を強化できるからです。足首の場合は通常よりも地面を踏み込むことに意識が使われ、攻撃力の根本である「地面を蹴りこむ力」が強くなるからです。
低速スクワット
打突を行うとき、体重移動の際と常に脚部の筋肉に負担がかかり続けます。高速でパワーを付けるものとは対照的に、低速で持久力をつける脚部トレーニングで自分の体のバランスを常に保ち続けるためです。